日本ボクシング連盟、不正・パワハラ疑惑に村田諒太も苦言 「悪しき古き人間たち」
『スッキリ』で日本ボクシング連盟のパワハラ疑惑に言及。ロンドンオリンピック金メダリスト、ミドル級世界チャンピオンの村田諒太も苦言…
レスリングや相撲、アメフトなど、日本スポーツ界の悪しき慣習が取り沙汰される昨今。今度はボクシング界にも問題が浮上している。
27日、日本オリンピック委員会やスポーツ省などに、選手ら333人が連名で日本ボクシング連盟を告発。
助成金不正流用や不正疑惑、さらに会長による「パワハラ疑惑」まで持ち上がり、世間を騒がしている中、31日放送『スッキリ』(日本テレビ系)内でも同問題を特集。司会の加藤浩次(49)も怒りを滲ませた。
■助成金不正流用問題
助成金不正流用を訴えた1人はリオ五輪に出場した成松大介選手。
日本スポーツ振興センターより交付された「アスリート助成金」240万円は本来成松選手1人に対してのモノ。しかし、他の選手と三等分するよう連盟トップの山根明会長から支持を受けることに。
これに対して成松選手が連盟に訴えると連盟幹部は「あなたの意向なら問題ない」と暗に「そういうことにして欲しい」と嘆願。納得しない成松選手に後日「会長個人が160万円支払う」ことで問題を隠蔽しようとしたという。
成松選手は重大な問題と捉えていたものの、「山根会長が『勝たせないぞ。代表から外すぞ』とコーチに言っていた。選手生命に関わるので断れなかった」と心境を明かしている。
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■会長による独裁体制
日本ボクシング界の功労者でもある山根会長は、2012年ロンドン五輪で多くのメダルを獲得した功績などもあり終身会長に就任。自身の意に沿わない相手を恫喝、クビにするなどし、イエスマンで周辺を固め、独裁体制を築き上げている。
その会長の、お気に入りの選手、出身の奈良県の選手を贔屓しなければならない空気があることも問題のひとつ。告発者の1人は「説明できない試合がたくさんある」と公式試合の不正判定疑惑を訴えた。
「ある全国大会で奈良県選手をレフェリーストップにした際、試合終了後、会長席に呼ばれ激しく叱責され何度も頭を下げさせられた。その後、主要な大会では呼ばれなくなった」との証言も出ている。