アイドル界の裏番長・バニラビーンズが解散 異例づくしの11年に幕

バニラビーンズが解散を発表した。

2018/08/02 05:00

バニラビーンズ
左からレナ、リサ。(画像はバニラビーンズ リサ公式インスタグラムのスクリーンショット)

アイドルグループ・バニラビーンズが1日、10月7日に行われるライブ「T-Palette Records Presents バニラビーンズに感謝祭~Final Innocence~」への出演をもって解散することを発表した。

2007年のデビューから独自の路線でアイドル戦国時代を生き抜いてきたベテランが、11年の歴史に終止符を打つ。



 

■意図不明なキャンペーンの先駆者

バニラビーンズは2007年10月に『U ♡ Me』で徳間ジャパンよりデビュー。「北欧の風に乗ってやって来た」「清楚でイノセントな雰囲気を持つ女の子」のユニットとして、レナとリカの2人組でスタートした。

翌年には早くもリカが脱退し、新メンバーにリサを迎えて現在の体制となる。スウェディッシュポップの流れをくむスタイリッシュな音楽性とファッション性、メンバー両名のモデル然としたルックス、必要以上に高いトークスキルなどでカルト的な人気を集めた。

意図のよく分からない販促活動でも知られる。有名なところでは、ガラス張りのトラックに乗ってとくに何もせず過ごしてみせる「トラック生活」や、CDを購入したファンに握手ではなくビンタを浴びせる「ビンタ会」。

さらに、サッカーW杯南アフリカ大会に合わせてなぜか敵国デンマークを応援するなど、奇想天外なキャンペーンを数多く繰り広げた。

音楽性の高さや確固たるキャラ戦略のみならず、売り方でも異彩を放っていたバニラビーンズ。今でこそ各アイドルグループがさまざまな「独自路線」を模索しているが、その全ての先駆けは彼女らであったと言っても過言ではない。


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■アイドル界の姉さん

アイドルに特化したフェス『TOKYO IDOL FESTIVAL』が2010年に初開催されると、バニラビーンズは初回から毎年出演していくことになる。アイドリング!!!やPASSPO☆らとともにイベントをけん引した。

その他のアイドルイベントなどでも、アイドルらしからぬ卓越したトークスキルを発揮。ほかに類を見ない独特の魅力で、ファンのみならず若いアイドルたちからも信頼を勝ち取り、いつしかアイドル界の「姉さん」的存在に定着していった。

そうした中、アイドリング!!!は2015年に解散。PASSPO☆も今年9月で解散することを発表している。アイドルブーム以前から活動するグループとしてバニラビーンズにかけられる期待は大きくなっていたが、そんな「姉さん」たちにもついに終焉の時が訪れる。


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■最上もが「解散は新たな始まり」

この報を受け、元でんぱ組.incの最上もがは自身の公式ツイッターで「解散は悲しい話ではない」と持論を展開した。

https://twitter.com/mogatanpe/status/1024626171038687232

バニラビーンズの名前をはっきりとは出していないが、人気アイドルグループの解散報道が相次ぐ中、今回のニュースがきっかけとなったことはタイミング的に間違いないだろう。

モーニング娘。’18やAKB48といった、メンバーを入れ替えながら続いているグループを除けば、ベテラン勢はNegiccoや9nineら数グループを残すのみとなった(Perfumeも生き残っているが、彼女らは今やアイドル界とは別のところで戦っている)。

そうしたグループがどこまで女性アイドルの寿命を延ばしてくれるのか、期待して見守りたい。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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