オーストラリアの人気バンド『5seconds of summer』 MVに登場するリーゼントの日本人は?
独自の発展を遂げ、世界で注目を集める日本のロカビリースタイル。人気バンドのミュージックビデオに出演し、話題になっている。
『5seconds of summer』は、2011年にオーストラリアのシドニーで結成されたロックバンド。
もともとは、様々なアーティストの歌のカバーをYouTubeに投稿するYouTuberだったが、次第にファンを増やしていき、2013年にOne Direction(ワン・ダイレクション)のオープニングアクトに抜擢され、世界的に有名となった。
2014年には、デビューシングルでオーストラリアを含む4か国で首位に輝き、その後のデビューアルバムでも11カ国で首位を獲得した世界的に人気のバンドだ。
■8月2日に発表されたMV
去る8月2日に、彼らのYouTubeのオフィシャルアカウントにひとつのミュージックビデオ(MV)がアップされた。10日の時点ですでに530万回再生されており、人気のほどが伺える。
そんな大人気バンドのミュージックビデオには、なんと全編にわたって「リーゼントに革ジャン」といった「ロカビリースタイル」の日本人とおぼしき若者たちが写っているのだ!
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■このロカビリースタイルの若者は?
動画全編にわたって出演しているロカビリースタイルの彼は「Johnny Daigo」という名の日本人らしい。そんな彼に、しらべぇ編集部では直接接触することに成功した。
--オファーの経緯は
「まずすべてのきっかけってのは昨年イギリスで作られた俺のドキュメンタリーなんだけど。そもそもは監督が日本のロカビリー 、ロックンロール文化に興味を持ってくれて、そのドキュメンタリーなんかを5SOSのメンバーに見せたらしいんだ。そしたら彼らもとても気に入ってくれて、俺らを題材に作品を撮ろうってなったワケ」
--MVのように、普段から代々木公園で過ごしていますか?
「じつは俺は代々木公園で踊ってる訳じゃないんだよね。もちろんたまにご一緒させて貰うんだけど。俺らは普段は『横濱』の山下公園で踊ってるよ。なぜかって? なんかカッコイイじゃん、『横濱』ってさ。港町にはロックンロールが似合うんだよ。
もちろん代々木公園にも昔からずっとあの聖地を守ってくれてる大先輩方が踊ってて、たまに一緒に踊らせて貰うんだけどね。とてもクールだよ。んでもって普段から俺は365日アノ感じのスタイル貫いてるゼ。それが俺の生き様だからな」
--ちなみに普段は何をしている人ですか?
「普段はJOHNNY PANDORA っていうバンドで活動してるんだけど、主に海外を中心にバリバリのロックンロールしてるゼ。日本でも横濱や下北沢あたりでワオワオやってるからチェックしてみてくれよな。アルバムも全国発売してるからさ。ィヨロシク!」
…と独特な口調での返答だったが、話を聞いてみると海外を拠点に活動しているとのこと。バンドや個人としてもシンガポール、マレーシア、インドネシア、香港などでの公演も果たし海外を中心に活動の幅を広げているらしい。
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■ロカビリースタイルに至るまでの音楽体験
もともと、中学時代に布袋寅泰やBOOWYの音楽に触れたことで、ロックンロールに目覚めたというJohnny Daigo。その後、矢沢永吉やCAROL、横浜銀蝿をはじめとする日本のロックンロールを追求するようになり、自身のバンドでの成功を夢見て上京したそうだ。
様々なバンドや歌手活動を経て、2016年より海外への可能性を見いだし、フランス、イングランドを中心にヨーロッパツアーを敢行し、現在のバンド『JOHNNY PANDORA』を結成。
最近では、日本人だと異例の『SAPPORO BEER CANADA』のテレビCMへの出演も果たし、CMソングとして本人の楽曲「Rock Me Baby」も使用された。現在もカナダとアメリカで放映されており、これもまた現地で話題を呼んでいる。
これを機に、世界で活躍するロカビリースタイルの『JOHNNY PANDORA』をチェックしてみはいかがだろうか?
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)