救急隊が搬送遅延で患者死亡 初歩的なミスに「ひどすぎる」と非難殺到

秋田県内で救急隊が病院を間違えて搬送するという事件が発生。患者死亡に、ネットは怒りの声。

2018/08/17 19:30

(gyro/iStock/Thinkstock)

秋田県内で12日、救急隊が患者を間違った病院に救急搬送するミスがあったことが16日に判明。ありえないミスは、一体どのようにして起こったのだろうか。



 

■電話番号を間違えて…

患者は大仙市の80代男性。2日午後2時40分ごろに家族から「呼吸困難になった」と119番があり、救急隊は同55分ごろに男性を救急車に収容する。

救急隊の20代の男性消防士が、受け入れ要請の電話を市内の病院にかけた…はずが、実際に電話していた先は、なんと秋田市の病院。両病院の電話番号は携帯電話に登録してあったが、系列病院で名称が似ていたため間違いに気付かなかったという。


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■病院間の距離は54キロ

3時25分ごろ到着した大仙市の病院から「連絡を受けていない」と指摘され、携帯電話の発信履歴を確かめたことで間違いが判明した今回の事件。その場で受け入れを求めたが応じてもらえず、秋田市の病院に着くまでに要した時間は、約1時間45分。

大仙市と秋田市の病院はなんと54キロも離れていて、その移送に約1時間かかったという。患者は約15時間後に死亡したが、消防本部は「搬送の遅れによる影響はない」との見方を示している。

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■「さすがにひどすぎる」と非難殺到

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