死ぬまで働き続けたい! 若者には理解不能でも加齢と共に実感する理由
働くことは、高齢者の孤立防止にも。
会社員であれば定年を迎えると退職し、第二の人生を歩む。ゆったりとした時間を過ごす人もいるが、さらに働き続ける人も増えている。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代有職者の男女719名に「仕事について」の調査を実施した。
「死ぬまで働き続けたいと思うほうだ」と答えた人は、全体で24.1%だった。残りの7割以上もの人は、家でゆっくりしたいと考えているようだ。
■若い世代はまだ実感がない
性年代別では、男女共に年代が上がるほどに割合が増えている。
若い人にとっては、まだまだ老いが現実的でないのだろう。
「今でも働くのが嫌なくらいなのに、老後もこの生活が続くとなると耐えられない。家でゆっくりと、趣味に興じるなどして過ごすのが理想」(20代・男性)
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■なんらかの社会的つながりは必要
年齢を重ねていくと、まず自分の親が老いていく。それを見て、自分の老後を考える人もいるようだ。
「自分の親が老いていくのを見ていると、仕事でなくても社会的なつながりは絶対に必要だと思う。趣味の集まりとかある人ならコミュニティを見つけやすいけど、そうでない人は孤立しやすい。
仕事を続けることが手っ取り早く、社会とのつながりを得る方法だと思う。それでお金ももらえるのだから、メリットは大きい」(40代・女性)
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■老後も働かないと生きていけない
自分の意思とは関係なく、老後も働かないと生活できないと考えている人も多い。
「ゆっくりとしたい気持ちはあるけど、どう考えても働かないと暮らしていけないと思う。年金だけじゃ絶対に無理だし、貯金もほとんどない。
幸いにも人手不足でシルバー人材を積極的に雇用する企業も増えてきたから、そんなところを頼って働くしかない」(40代・男性)
働けるのは、元気な体があってこそだ。
「今でも若い頃と比べて、体力が低下したなと実感している。足や腰の痛みで、歩くのもつらい時さえあるし。さらに年を取ったときに、自分はちゃんと動けているのか心配。
働くかどうかの選択ができる時点で健康だから、その人はどちらにせよ幸せだと思う」(40代・女性)
60代は、まだまだ若いと呼べる現代。元気なうちは働きたいと思う人が、今後増えてくるのかも。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代有職者の男女719名(有効回答数)