渡辺大知が演じる『恋のツキ』ふうくん像「ワコが好きになった男だから」

「つき合って4年、同棲して3年目」の彼氏・ふうくんを演じる渡辺大知から見たワコ

2018/08/23 05:00


 

■ワコはふうくんにとってのレア

伊古くん(神尾楓珠)の影がチラつくまで、ちょっとワコにぞんざいな態度も多かったふうくんだが、実際はとても大事に想っているはずと渡辺は語る。

「ストーリーはワコ目線で語られていて、ガチャガチャの例えで『レアはなかなか出ない』という中で、ワコがそういうものを求めています。そして、ワコにとって運命的というか、レアは伊古くん。


だけどふうくんから見た世界では、ワコが『レア』なんです。運命的な何かを感じて、つき合ったんだと思っています」


飲みに来ず、連絡の取れないワコを不審に思い、急にワコのバイト先を訪ねてみたり、先輩のリサ(藤井美菜)に説教されたとはいえ、ちゃんと結婚を口にするようになったり――そこには、「ワコがふうくんにとってのレア」という背景があるのだ。

そして、第3話では少しだけ、元カレ・土屋情(安藤政信)が回想シーンで登場した。ふうくんは、元カレの存在をどう思っているのだろうか?

「作品の中では同じシーンもないし、土屋さんの話をする場面もないですけど、ふうくんは“やんわり”聞いてそう。(笑)映画館や動物園へデートに行って、『前にも来たことがある』って話の時に、明るくネタっぽく『彼氏と?』って聞く感じで。(笑)」


しっかり聞くと嫉妬してしまいそうで嫌だけど、気にならないわけじゃないから、サラッと聞き出す…確かにふうくんには、そういうところがありそう。


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■伊古くんとの対決で感じたもの

ワコはすでに、伊古くんとの関係に踏み出してしまっている。そして、ふうくんも伊古くんの存在を薄っすらと感じる中で、物語は進んでいく。

ドラマの放送開始に先がけて行なわれた会見では、登壇した伊古くん役の神尾が、ふうくんとの神社での対決シーンを見どころに挙げ「全てをぶつけた」と語っていた。対する渡辺は、このシーンをどう捉えているのか?

「それまでは、浮気しているかハッキリはわからないけど、ワコを取られる…伊古くんを知らない状態で、ずっと見えない敵と戦っている感じでした。それが伊古くんを目の当たりにしたことで怒りの矛先ができて、悔しいと同時に安心感――知ることができて良かった、わからないままより、知れたことに安心感があったと思います。


神社のシーンで初めて伊古くんと対面して、声を聞いて、ふうくんとしても、自分自身も、ドキドキした部分があるし、今まで見えないところで戦っていた相手が見えたことで、自分の次の手を考えられる――というのは、ありましたね」


そして、ふうくんや物語は今後、どう変化していくのだろうか?

「序盤はワコが見えていない面があって、だらしなく見えたり、痛々しく見えたりする部分もあったと思いますが、伊古くんの存在で甘えみたいなものが破られてしまった時に、ふうくんという人間の本性や内に秘めていたものが出てくる。でも変われないところもある――その内に秘めているものが出てくる部分と、変われないところを見てもらいたいですね。


この作品に出てくる人たちは、一生懸命なんだけど上手くいかずに、自分なりの道を模索している。それが後半に差し掛かるにつれて、モヤモヤしたものが絡み合って複雑になっていくし、新たなキャラも登場するので、そこも楽しみにしてもらえればと思います」


今日深夜1時から放送の第5話で中盤に差し掛かる『恋のツキ』では、ひとつのヤマ場ともいえる神社の対決シーンも。

ふうくんとの関係、伊古くんとの恋に、ワコはどんな答えを出していくのか、そしてふうくんと伊古くんが向き合った時、どんな展開が繰り広げられるのか――注目だ。

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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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