
元恋人の女性が現在交際している男性と別れるように、探偵に依頼した男性と探偵業者が報酬の支払いをめぐって、訴訟問題に発展。インターネット上では、「登場人物にまともな人がいない」といった声があがるなど、注目を集めている。
■契約は無効だとして対立
今回の事件を報じた「読売新聞」によると、元恋人の女性と復縁を望む男性が2016年、大阪市内の探偵業者に「別れさせ工作」を依頼。女性が現在交際する男性に、女性工作員が接触し、彼氏が自分とも会っていると暴露して、ふたりを別れさせた。
しかし、依頼者は本来の依頼金額である130万円のうち、70万円の支払いを未払いに。「業者は工作員に性的関係を持たせる計画も立てており、行きすぎだ」とし、契約は無効だと主張しているという。
■1審では社会道徳に「反さない」と判断
今回の事件で問題になっている、恋人や夫婦を破局させる探偵業者の工作活動について、1審・大阪簡裁は社会道徳に「反さない」と判断。
しかし、「別れさせ工作」は不当性が高いとして、探偵の業界団体が自主規制しており、大阪地裁の判断が注目されている。そうした注目の大阪地裁での控訴審の判決が言い渡されるのは、今月29日だという。
■事件の登場人物に「まともな人がいない」の声
今回の報道を受け、「Yahoo! ニュース」では、「訴えた探偵業者も訴えられた依頼人もおかしい」といった声が続出。「真面目に判決を下さなければならない裁判官がかわいそう」とのコメントまであがる始末だ。
「登場人物誰一人まとまなヤツがいなくてワロタ。くだらない案件でも真面目に考えなきゃならない裁判官がかわいそう」
「依頼すること自体が道徳違反。金も払わないようだし、人間性を疑う。引き受けた探偵社も同様。元交際相手の女性は被害者と言っていいと思う。こんな相手と別れて良かったね」
「性的関係を持たせる計画は問題だとは思うけど、依頼人にも問題はありそう。もし、その計画を知っていたら同類だよ」
「別れさせられたほうが訴えてるのかと思ったら、別れさせたほうが支払いで揉めているのか。色々最低だな」
今回、争われれている「別れさせ工作」が社会道徳に反するかどうかの問題。29日の判決では、いったいどちらの判決が下されるのかに注目だ。
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(文/しらべぇ編集部・音無 まりも)