社員を罵倒して追い込み、辞めると「精神疾患扱い」のブラック企業 弁護士が一刀両断
エピソードを投稿した本人も鬱病になり、「お前は発達障害だ」と言われたという。
ストレスの多い現代社会。仕事によって体だけでなく心を病んでしまう人も少なくない。しかし、会社の勝手な判断で、社員を精神疾患扱いするのは、話が別だ。
GPSを使って残業時間の証拠を自動で記録できるスマホアプリ『残業証拠レコーダー』を開発した日本リーガルネットワーク社に寄せられた、そんなとんでもないブラック企業のエピソードを見てみよう。
■履歴書不要で採用のデザイン会社
カボチャさんが以前勤務していたのは、あるデザイン会社。おかしな兆候は、採用面接のときからあったという。
「 一族経営の典型的な会社で、アットホームな会社だと聞いて、働きたいと思いました。今思えば、面接時から異常でした。
履歴書など要らず、代表の自慢話を聞くだけで合格でした。 入社して違和感を感じたのは、朝の早すぎる掃除、異常なまでの監視カメラの数。私は、都会と言うこともあり、それが『普通』だと感じました」
その会社のブラックぶりは、まず「言葉の暴力」に現れた。
「週1で行われる代表会議があり、そこでは自慢話に加えて、女性社員に対してのセクハラ発言を繰り返していました。私が入社して数ヶ月目に、同期の女性社員が男性の役職者5名以上に囲まれて罵声を浴びせられているところを目にしました。
その女性社員は、次の日に辞めていました。次の日の代表会議で、代表が言った言葉が忘れられません。『アイツは自閉症だから』。なぜそれをヘラヘラと平気で言えるのか、全くもって理解できません」
辞めた社員が「自閉症だったのかどうか」は、カボチャさんの投稿からは定かではない。ただ、いずれにせよそうしたことを「会議の場でヘラヘラ言う」という社長には、違和感を覚える人が多いのではないだろうか。
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■罵倒して辞めさせ、精神疾患扱い
社員を退職させる際に罵倒して追い詰め、精神疾患と評価するのは、この会社の常套手段だったようだ。カボチャさん自身も、その被害に遭うことに…
「働いてきて分かってきたことは、求人に書いてある給料や休日などは全部嘘で、カレンダー通りと言っていながら、休日などなく、残業代も出ず、残業しても次の昼には出勤しなければならない。
中途採用者に対しては冷たく、部長、社長、常務が罵倒しながら辞めさせていました。もちろん、精神疾患扱いにして辞めさせていました。2年くらいこの状態が続き、鬱病になり、生活できない状態になりました。
辞めるときに常務が私に対して、『お前は発達障害だ』と言いました。なぜ辞めるだけで、障害者扱いをされなければならないのか分かりません。
今は地元で動画関係の仕事をしていますが、あの会社のような待遇はありません。むしろ、休日がちゃんとあり、残業も少ない会社でありながら、きちんと給料も出ています」