人間関係の悩みからスキルアップまで 転職を考える人それぞれの理由
「いつでも転職できる」と思っておくくらいが、ちょうどいいのかも。
今の仕事環境に満足していない場合には、転職したいと思うのは当然だ。また満足はしていても、さらなるスキルアップを考えている人もいるだろう。
そこでしらべぇ編集部では、全国20〜60代有職者の男女748名に「仕事について」の調査を実施。「転職を考えている」と答えた人は全体で24.6%と、4人に1人いることが判明。小規模の会社でも、数人はいることになる。
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■今の会社が嫌なので
性年代別では、20代から30代の女性が多い割合になっている。
今の会社が嫌という後向きな理由から、転職を考えている人も多い。
「会社の人間関係が複雑で、間に挟まれるのに疲れた。毎日、仕事と関係ないことでストレスを抱えるのが、バカらしく思えてきて…」(20代・女性)
「上司が典型的な女性蔑視なのか、男性社員を露骨にひいきしている。このままいてもあまり先がない気がするので、転職したい。私ももっと、いろんな仕事を覚えたいのに…」(20代・女性)
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■スキルアップのための転職
自分をスキルアップさせるためなど、前向きな転職を考えているパターンもある。
「今の会社の仕事が慣れてきたのはいいけど、ルーチンワークの繰り返しみたいになってきた。もっとスキルアップするには、転職するしかないのかなと思えてきている」(30代・男性)
大手企業に勤務している人は、外から見ればとても恵まれた環境に思える。しかし、実際に働いている人からは、不満もあるようだ。
「大手なので周囲に会社名を言うと『すごい』と言われるけど、仕事は完全にトップダウン。自分は上から言われたことをしているだけなので、なにもすごくない。
今の会社でもっと任される仕事をするなら、さらに何年も辛抱しないといけない。それなら、転職したほうがいいのかも…」(20代・男性)
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■IT業界は転職が多い
IT社長になりたいと答えた人は、4割以上が転職を考えている。
比較的新しい業界であるために、転職を繰り返す人も多い。
「同じところに留まるのが苦手な性格なので、数年働いたら転職をするジョブホッパーになっている。IT業界にいなかったら、恐らく路頭に迷っていた」(30代・男性)
他の業界では不利に思われる転職の多さも、IT業界ではあまり気にしない会社もあるようだ。
「学生時代の友達が転職を考えていて、『転職回数が多いのがマイナスで…』って言っていた。ただそいつは、2回しかしてなくて。うちの会社で2回なんて少ないほうなのに、業界によって全然違うんだなと思った」(30代・男性)
「ずっと同じ会社にいるべき」と思い込むと、逆境に追い込まれたときに逃げ場がなくなる。「いつでも転職できる」と思っておくくらいが、ちょうどいいのかも。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代有職者の男女748名(有効回答数)