困っている人を手助けできる? 自分が助けられ意識変わる人も
困っている人を見たら、手助けできる人はどれくらいいるのか
公共交通機関で席を譲ったり、大きな荷物を持って階段を上る人を手伝ったり…困っている人をサッと手助けする姿を見て、「素敵な人がいるな」「優しいな」と思うこともあるだろう。
一方で、自分がそうした行動をするのには、躊躇してしまう人も少なくない。
しらべぇ編集部では、全国の20~60代の男女1,348名を対象に「困っている人を見たら手助けできる」人の割合を調査した。
■年齢を重ねるにつれ
全体では「できる」13.8%と「まあまあできる」47.2%で「困っている人を見たら手助けできる」という人は過半数の61.0%。
一方で「どちらかというと苦手」27.6%と「苦手」11.4%で「手助けは苦手」と答えた人は39.0%と、4割を切った。
男女別では
「困っている人を見たら手助けできる」人の割合が、男性56.7%に対し、女性は65.2%で女性が10ポイント近く高い。
性別・年代別で見てみると、
20代女性が64.1%と高い割合を示すが、全体的な傾向としては年代に比例して人助けをする結果となっている。
経験を重ねることで、人を助けられるだけのスキルが身につく面もあるが、さまざまな経験の中で「大変だろうな」「困っているだろうな」と理解できる部分も大きそうだ。
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■素通りして後悔したくない
実際に「困っている人を見たら手助けする」という人に、話を聞いた。
「10代の頃は変に自意識が強かったのか、“偽善者って思われるかも”みたいに考えちゃって、なかなか行動に移せませんでした。でも大学生の時にバイトでお金を貯めて1人でヨーロッパ旅行をした際に、慣れない場所で迷っていたりすると、多くの人が大丈夫か話しかけてくれて…。
自分が助けられる立場を経験したことで、『自分が周囲にどう見られるかなんて、関係ない。困っていそうな人を見たら、声を掛けたり、手助けしたりしよう!』と。
ちょっとしたことが助けになったり、大したことないけど感謝されたり、気持ちのいいやり取りになることが多いですし、これからも自分にできる範囲でそうした行動を重ねていきたいと思っています」(20代・女性)
「困っている様子の人を見たら、声を掛けて、できることなら手助けします。例えば、駅だったら目の不自由な人の乗り換えをサポートしたり、外国人観光客などが切符の買い方や乗り換えでまごついていたら、説明したりするくらいで、そんな大したことはしていません。
ただ急ぎの移動中などでは、気になるけど声が掛けられないこともあって…そういう時は、しばらく“大丈夫だったかな?”と気になってしまうんです。
だから微妙な急ぎ具合みたいな時は、『素通りして後悔したくない』って気持ちで、声を掛けることもあります。自分ができることは、他の人もきっとできるだろうけど、すごい偶然で居合わせたのに“なにもできなかった”んじゃなく、“なにもしなかった”というのは、モヤモヤしちゃいますから」(30代・男性)
ちょっとした気遣いや声掛けが人の助けになるだけでなく、周囲を笑顔にすることも。「大丈夫かな?」と感じた人がいたら、勇気を出して話しかけてみよう。
(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1348名 (有効回答数)