松田龍平がみんなの夢を背負う表情にグッとくる『泣き虫しょったんの奇跡』

将棋棋士・瀬川晶司の自伝的ノンフィクション作品が映画化

昨年引退した棋士・加藤一二三がバラエティ番組で活躍し、現在16歳の藤井聡太七段が2016年に14歳5か月で公式戦勝利の史上最年少記録を更新するなど、昨今大きな話題を集める将棋界。

そんな流れの中で、今日から映画『泣き虫しょったんの奇跡』が公開される。


 

■原作は自伝的ノンフィクション

松たか子
(©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 ©瀬川晶司/講談社)

物語は生まれてから10年間、自分の意志では何もしてこなかった“しょったん”こと瀬川晶司が、中学生でプロ棋士になった谷川浩司棋士のニュースを見て、初めて“プロ棋士”という夢を持つところから始まる。

國村準
(©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 ©瀬川晶司/講談社)

隣家に住む鈴木悠野も将棋が強く、2人は共に成長しながら、その腕を磨いていく――。


35歳でサラリーマンから史上初めて、プロ編入試験によってプロ入りを果たした将棋棋士・瀬川晶司による同名の自伝的ノンフィクション作品(講談社)が原作の本作は、一人の少年の夢が叶うまでのストーリー。

中学生で将棋のプロ養成機関である「奨励会」に所属――と聞くと、“将棋のことがわからないと、理解できないお話しかな?”と感じる人もいるかもしれないが、そんな心配はいらない。

本作の脚本を手掛け、自身も9歳から17歳まで新進棋士奨励会に所属していた豊田利晃監督は、プロ棋士を夢見た人物の半生というだけでなく、あきらめずに夢を叶えた人の「奇跡」を見せてくれるのだ。


 

■豪華なキャスト陣

松田龍平
(©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 ©瀬川晶司/講談社)

主人公・瀬川晶司を演じるのは、数々の映画・ドラマで活躍する松田龍平。元々は熱くなったことのない、優しい性格の“しょったん”を絶妙な温度感で演じている。

(©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 ©瀬川晶司/講談社)

そして、共に将棋の腕を競い合った親友・鈴木悠野役を演じるのは、バンド「RADWIMPS」のボーカル、ギターを担当し、昨今は映画・ドラマ・ナレーションなど活動の幅を広げている野田洋次郎。

(©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 ©瀬川晶司/講談社)

奨励会時代のライバルであり、仲間でもあるメンバーだけでも、永山絢斗、染谷翔太、渋川清彦、駒木根隆介、

(©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 ©瀬川晶司/講談社)

妻夫木聡や新井浩文、早乙女太一ら錚々たるキャストが並ぶ。

(©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 ©瀬川晶司/講談社)

少年時代のしょったんの夢を後押しする父・敏雄は國村準、将棋道場の工藤一男をイッセー尾形が、大人になったしょったんに、再びプロへの挑戦を勧めるアマチュア強豪棋士・藤田守を小林薫、新聞記者・新條を三浦誠己が演じる上、役名「見知らぬ男性」が藤原竜也という豪華さに驚かされる人も多いだろう。


■一人の夢がみんなの夢になった時

(©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 ©瀬川晶司/講談社)

本作のキャッチコピーは「負けっぱなしじゃ、終われない。」であり、しょったんは大きな挫折を味わう。しかし、時が過ぎて再びその夢を叶えようとする時、しょったん一人の夢ではなくなっていた。

(©2018『泣き虫しょったんの奇跡』製作委員会 ©瀬川晶司/講談社)

優しさ故に、ライバルを蹴落とさなければ勝ち残れない勝負には向いていなかったであろうしょったんが、みんなの夢を背負って勝負に挑むその表情に、グッとくる。

この作品は、夢を叶えた人の物語だ。でも、夢を叶えた人よりも、今、夢を追いかけている人、夢をあきらめかけている人、あきらめてしまった夢がある人――そんな人たちにこそ勇気を与える映画といえそうだ。

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(文/しらべぇ編集部・くはたみほ

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