我慢も限界だ… 親を殴ってしまった人たちの理由が悲しすぎる
親も子も暴力を振るわずに、仲良く暮らしていければいいのだが…。
親が子供に暴力を振るう虐待が問題になっているが、一方でその逆もニュースで見聞きする。成長した子供が、親に暴力を振るうパターンだ。しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,357名に「親との関係について」の調査を実施。
「親を殴ったことがある」と答えた人は、全体で8.8%と1割を切る少なさだ。親に暴力を振るう人が少ないのは、安心できる結果といえるだろう。
■小さい頃から暴力を振るわれてきた復讐で…
性年代別では、30代男性が一番多い割合になっている。
もともと親が暴力的なため、その復讐として殴り返した人も。
「うちの父は暴力で子供を押さえつけるタイプで、今振り返ると虐待されてたなと思う。そして自分が大きくなり体力がついてきたときに、日頃の我慢が限界を超えて殴り返した。
『親に向かって、その態度はなんだ』と強がるので、さらに気持ちがヒートアップし殴り続けてしまい…。母が泣いて止め、その場は終了。
その日から父は手を出すと反撃されることを学び、口うるさいだけになった。乱暴な方法だけど、手を出すのをやめさせられたのはよかったと思う」(30代・男性)
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■女性が父親の腕をビール瓶で
女性にも、父親を殴った人がいる。
「お酒を飲んでは暴言を吐き、時には手を出す父。そんな中で育ったため、小さい頃はかなり情緒不安定だった。ある日、父がいつもと変わらずとやかく言ってくるので、私もイラッときて反抗。
ビール瓶を振り上げると、父は『殴れるもんなら、殴ってみろ』と挑発。許しが出てので、腕に軽くぶつけてみた。かなり痛がっていたので、本気で殴ってたらやばかったと思う」(30代・女性)
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■親が暴力的だと子供が真似る
親が暴力的であればあるほど、子供も同じような感情表現しかできなくなる。
「私が若い頃には、父親と息子の殴り合いが美談で紹介されるようなこともあった。ヤンキーの全盛期だから、暴力さえも美化する時代だったのだろう。
ただ時代は大きく変化し、親から子への暴力は虐待だとちゃんと理解する世の中になった。暴力で支配すれば、子供も喧嘩っ早くなるのは当たり前。子供を殴っていた親は、殴り返されても文句は言えない」(50代・男性)
親も子も暴力を振るわずに、仲良く暮らしていければいいのだが…。
(文/しらべぇ編集部・ニャック)
対象:全国20代~60代の男女1,357名(有効回答数)