「お局さまのマイルール」でボーナスまで決まる パワハラまがいの集団いじめに法的な問題は?
ボーナスは、お局さまの「鶴の一声」でたった一度だけ支給されたとのこと。
ときに子供たちの命を奪う結果にもつながる、いじめ。しかし、学校だけでなく会社の中にも、いじめは存在する。いじめを繰り返すような社員をのさばらせている会社も、ある意味ブラック企業と言えるかもしれない。
GPSを使って残業時間の証拠を自動で記録できるスマホアプリ『残業証拠レコーダー』を開発した日本リーガルネットワーク社には、そんな社内いじめがはびこる会社のエピソードが寄せられた。
■お局軍団からの集団いじめ
Aさんは、設計会社の図面作成部門に中途採用で入社したという。
「入社してすぐにお局さま方からの集団いじめ。昼休みのお昼ごはんは一人離れた位置にいたにも関わらず、聞こえるように嫌味文句を言われ続けました。
家族ぐるみの会社なので、健康診断の結果は、社長の奥さんが勝手に開けて他のお局さま方に報告。社員は下の名前で呼び捨て。ボーナスは、お局さまの一声で女子だけに出るとか、意味わからない会社でした。ボーナスもその1回限りで後は出たことはありません」
また、めでたく社内結婚に至ったAさんだが、それもお局さまの逆鱗に触れてしまう。
「社内恋愛で結婚しましたが、お局さまの一人の方に激怒され、『私たちと同じじゃないから』と目の前で言われました。どうやら先に社内恋愛で結婚してたみたいで、『同じだね』って専務に言われたのがイヤだったらしく」
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■まるで「お局さま条約」
家族経営だというAさんの会社は、「お局さまこそがルール」と言っても過言ではない状態だったようだ。
「たまたま、通帳を作るのに銀行員が会社に来ていて、急に通帳を作ることになってお財布を車に置いてきてしまったので(駐車場が遠い)、話しやすかった男の先輩に借りたら、『男には金を借りるな!』とお局さま方に言われました。
でも、お局さまは好意を持った人に貸したりしていて…『なぜ私は借りちゃダメなの? この会社独自の決まりがある?』と凄く悩みました。お局さま条約みたいなものがあるような会社でした」