貴乃花親方が退職願を提出 会見で明かした相撲協会の圧力に「パワハラ」と批判殺到

平成の大横綱・貴乃花親方が日本相撲協会に退職届を提出。相撲界から去る意向を表明

2018/09/25 18:40


(画像はAbemaTVのスクリーンショット)

元横綱・貴乃花親方が25日、都内で記者会見開き、日本相撲協会を退職する意向を表明。その原因を作った日本相撲協会に批判が殺到している。



■告発状について相撲協会から圧力

貴乃花親方は記者会見で退職する理由について、

「今年3月に内閣府に提出し、後に撤回した告発状について、協会サイドから書面が届き、事実無根な理由に基づいてなされたものと結論付けられていた」


ことを明かす。

そして日本相撲協会から、

「告発状の内容が事実無根な理由に基づくものであることを認めないと親方を廃業せざるを得ない」


と有形無形の要請を受け続けたと告白。

さらに今年7月相撲協会が新設した「親方は一門に属さなければならない」というルールを守るため、現在無所属の親方が他に移籍するためには「告発状の内容は事実無根な理由に基づいたものと認めろ」と再び迫られたことを明かす。

これについて貴乃花親方は、

「告発状の内容は事実無根ではございません。真実を曲げて告発は事実無根だと認めることは自分にはできない」


とコメントした。


関連記事:稀勢の里が進退を賭ける秋場所開幕の大相撲 「スー女」増加も、女性人気は…

■弟子たちは千賀ノ浦部屋へ移籍

続けて貴乃花親方は「このままでは貴乃花部屋に所属する力士たちが相撲を取ることができない」とし、全員を千賀ノ浦部屋に移籍させ、

「私、貴乃花光司は年寄を引退することが最善の道であると、苦渋の決断に至った次第です」


と説明した。寂しさがあるのだろうか、質疑応答でも「無念」「苦渋」「悲しい思う」などの言葉で感情を表現し、「弟子たちが土俵で活躍することが最優先」と繰り返す。部屋の弟子には今朝話したそうで、ほとんどの者が涙していたのだという。

そして今後については、「相撲にかかわっていきたい」とコメント。

なお現在のところ相撲協会は退職届を受理しておらず、残留の可能性もあるが、貴乃花親方は「残るつもりはない」と話している。

次ページ
■相撲協会のルール変更が背景に
パワハラ相撲大相撲退職調査
シェア ツイート 送る アプリで読む

編集部おすすめ


人気記事ランキング