「趣味の動画で人生変わった」 中国で爆発的ヒット中のGARNiDELiA(ガルニデリア)に直撃
中国「ビリビリ動画」をきっかけにヒットを記録したユニット「ガルニデリア」。26日、ニューアルバム『響喜乱舞』をリリースしたばかりのおふたりにインタビュー!
ボーカリストのメイリアとコンポーザーtokuのユニット「GARNiDELiA(ガルニデリア)」。
2014年にメジャーデビューを果たして以降、9枚のシングル、2作の配信シングル、4枚のアルバムをリリースし、また2018年8月までで、世界10カ国・17都市でライブ出演も果たしている。
2016年、あることがきっかけで中華圏で爆発的なヒットを記録し、それが日本で話題になるという逆輸入のような出来事が起きた。
しらべぇ取材班は、先月までライブツアーで日本全国を回り、今月下旬以降もライブで多忙な二人を直撃。中華圏でのヒットや今後の展望について、話を伺った。
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■無断転載で拡散…中国の人口の多さを実感
2016年4月、メイリアは自身が作詞した「極楽浄土」に合わせて歌って踊る「踊っちゃってみた動画」をYoutubeやニコニコ動画に投稿。
その後、中国人のユーザーが「ビリビリ動画」に転載した。「ビリビリ動画」とは、日本のニコニコ動画と同じくコメントを投稿でき、映像上にコメントが流れる機能がある。会員登録数は3000万人以上で中国最大級の動画投稿サイトだ。
この「無断転載」がきっかけで、動画の再生回数1000万回を突破し、中国で爆発的にヒット。一気に知名度を上げたといわれている。
toku:ビリビリ動画は、上海や台湾で大規模なイベントも行われているくらい人気があるんですよね。以前から動画で僕らを知った方々が声をかけてくださって、ライブやイベントへの出演はしていました。ただ、メイリアが踊っている動画に対する反響は今までにないくらい大きかったです。
メイリア:今は「踊ってみた」が人気ですが、以前は「歌ってみた」が人気だったんです。当初は、歌い手とプロデューサーが一緒に出るイベントがたくさん開かれていて、そこに参加させてもらっていたんです。
今、中国で応援してくれるファンは「踊ってみた」で知ってくれた人たち。時代とともに知られる形は変わっています。
変わらないのは、中国の人たちのネットでの拡散力。たとえばYoutubeは世界中の人が観てくれて、再生回数3000万回ですが、ビリビリ動画は中国の人しか観てないのに同じくらいの再生回数っていうのは、やっぱり、中国の人口の多さを実感しましたね。
「極楽浄土」がアップされていなかったら、私たちはビリビリ動画に関わることはなかったかもしれないし。「極楽浄土」以降は、ビリビリ動画でもアカウントを作ってアップするようになりました(笑)。
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■完全な趣味の動画で人生が変わった
「極楽浄土」をはじめとして、その後も動画でメイリアと一緒に踊っているみうめさんと217(ニイナ)さん。この3人で踊るようになったきっかけを聞いた。
メイリア:それぞれ1人で「踊ってみた」動画を投稿していた2人なんです。2012年、tokuはプロデューサーとして参加してくれていますが、メイリアとしてソロアルバム『「aMazing MusiQue PaRK」』を出しました。記念として何かできないかなぁ~って考えていたんです。
イベントで仲良くなったみうめに「収録されている『Girls』に合わせて振り付けてよ」ってノリでお願いして。もともとダンスも好きだった私と、みうめが連れてきてくれた217と3人で踊ったのが、「踊っちゃってみた動画」シリーズの第1弾です。
再生回数とかまったく気にしていなかったから、この動画が100万再生を超えて「すごーい!」って盛り上がりましたね~。その時は、ノリでつくったものだったけど、ファンの方からも「動画待ってます!」という声を頂いていたこともあって、約1年後くらいにGARNiDELiAの『Lamb.』という曲で第2弾をアップしました。
この動画シリーズは仕事じゃなくて、好きな人と好きなことをやるっていう完全な趣味(笑)。自分が好きなことを、みんなも好きと言ってくれて。さらにお仕事として繋がったり、形になっていくのは感慨深いですね。
「極楽浄土」の動画がなかったら、今回のアルバム発売まで繋がっていなかったかもしれないし、アジアツアーはできていないと思うし。これがきっかけで人生が変わりましたね。