さくらももこさんに静岡市初の市民栄誉賞授与 死後の受賞に「遅すぎる」と嘆きの声も
生前の功績がやっと評価されることに
26日静岡市は市議会定例会にて、8月15日に亡くなった漫画家のさくらももこさん(享年53歳)に、市民栄誉賞を授与することを正式に表明した。
同賞の受賞者に前例はなく、さくらももこさんが初の受賞者となる。
■市民栄誉賞授与の背景には市民の動きも
さくらさんは静岡県清水市(現静岡市)出身。自身の体験をもとにした漫画『ちびまる子ちゃん』はアニメ化もされ、現在まで放送が続く大ヒット作となった。
生前さくらさんは、故郷である静岡の広報活動にも尽力。PRソングの歌詞を提供するほか、近年では自らのイラストをもとにデザインしたマンホールを静岡市に寄贈するなど、その活動は多岐にわたった。
静岡新聞の報道によれば、25日にさくらさん出身校のPTA会長らが、田辺信宏静岡市長の元を訪れ、さくらさんが生前のこした功績に見合った贈賞を求める要望書を提出していたという。
こうした市民の動きも、市民栄誉賞授与への後押しになっていたとみられる。
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■死後の授与に「遅すぎる」との声
その一方で数十年にわたって、静岡市のPRに貢献してきたさくらさんが死後、市民栄誉賞を授与したことに関して、「遅すぎる」「なぜ、生前に授与しなかったのか」との声も上がっている。
「生きてるうちにあげなさいよ」
「おせーよ、生前にやってくれ、何十年貢献したと思ってるんだ!」
「こういう賞ってなんで死んでから与えるの」