女性を軽トラックで轢いた男性に無罪判決 その顛末に「みんな不幸」と悲痛の声

路上で倒れる自転車の女性をひいた男性に無罪判決。決め手は、女性とトラックの距離だった。

地域

2018/10/12 20:30

トラック事故
(Piergiov/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

路上に倒れていた女性を軽トラックでひいて死亡させたとして、過失運転致死の罪に問われた大分県日田市の欅尾政人被告(70)の判決公判が11日、開かれた。

ネットでは、その判決に対する納得の声と事件関係者への同情の声が相次いでいる。



 

■トラックとの距離は約27メートル

被告は、2016年10月7日午前5時半ごろ、久留米市の国道で、前を走っていたトラックと衝突して転倒した自転車の女性(当時69)を轢いて死亡させたとして起訴された。

裁判官はこの事故について、「転倒した女性と欅尾被告の軽トラックとの距離は約27メートルだった」と指摘。「この距離では停止距離が足りず、衝突を回避できなかったのではないかという合理的な疑いが残る」とした。

その結果、福岡地裁久留米支部で開かれた公判で、被告に無罪(求刑・禁錮1年2カ月)が言い渡された。


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■「この事件は、全員が不幸だった」

この判決を受け、「男性も被害者」「この事件は、全員が不幸だった」などと悲痛の声が相次いだ。

・この男性はブレーキが少し遅かった、でも故意じゃないし。警察も事故扱いで終わりにせずにちゃんと仕事をした。何か皆が不幸だった


・事故の弾みで飛んできた人をどうやって避けろと。この男性も被害者だと思う


・人一人が亡くなるのは大きな事だが、それが不可抗力という場合が多々ある。やっぱり事故はみんな不幸になりますね


・もう運命のいたずらとしか思えない。そこには何の悪意もなくて、だからみんながつらい


■ 「合理的判断」と納得の声

一方で、この判決に対し「合理的判断」「正しい判決」と納得の声が多くあがっている。

・まあ、回避は無理だわな。判決はとても合理的


・被害者には大変気の毒ですけど、これはこれで適切な司法判断かと思います


・物理的な判断を支持した、素晴らしい判決だと思います


・こういう判決を積み重ねないと、自動車運転者に対するむちゃくちゃすぎる過失追求は無くならない


中には、「歴史的判決」「この判例は残る」と今回の判決を讃える声もあがっている。

しかし判決がどうであれ、起きてしまった惨事は、もう変えることができない。「不可避」「悪意がない」とのコメントが相次ぐこの事故だが、多くの不幸を呼んだのは事実だ。

亡くなった方のご冥福を祈りたい。

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(文/しらべぇ編集部・清水 翔太

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