往年の人気漫画『まいっちんぐマチコ先生』再ブーム 寛容な昭和性表現への懐古か
漫画からアニメ、映画、芝居、ミュージカル。『マチコ先生』の快進撃は今後も続きそうだ。
■「10年後」を描いた映画も公開
ブームに押され、原作のえびはら武司氏の画業45周年を記念して公開されたのが映画「初恋スケッチ~まいっちんぐマチコ先生~」だ。今年9月8日から渋谷HAMAXシネマにて一週間、公開・上映され、全日満員御礼となった。
設定は生徒たちが学校を卒業した10年後。マチコ先生役は今作が映画初主演となるグラドルの大澤玲美で、元理科教師は女優の華村あすかが演じた。初日舞台挨拶には出演者の他、神村友征監督や原作のえびはら武司氏も登壇。
大澤は、「今回はオーディションで決まったのですが、ずっと家で願っていたので、決まったときはとにかくうれしかったですね。そして、こんなにたくさんの人に作品を見てもらえたことが本当に幸せです」と喜びを語り、「まいっちんぐポーズは鏡の前で何度も練習しました」と述べた。
華村は、「私は今19歳、10代の私が先生役を務めるのがすごく違和感で、ケンタ(元生徒。38歳)と過ごす時間が多かったのですが、私が先生目線で話すのがちょっと…」と違和感を吐露。
えびはら氏は、「きちんとまとまっていて、すごくびっくりしました。いい作品をありがとうございます」と語った。
観客のひとりは、「漫画に比べたらエロは抑え気味ですが、お約束のパンチラシーンがあり、大澤さんのパンツが見えて興奮してしまいました(笑)」と告白。
別の観客は「10年後の設定というのは新鮮で、新境地を拓くもの。マチコ先生を原作にしたいろいろな形の作品ができていくと思うと今後が楽しみです」という。
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■舞台化で人気グラドルも出演
映画だけではない。ブームに乗って、2017年から築地ブディストホールで舞台化も実現した。初回は『舞台版まいっちんぐマチコ先生〜臨海学校で人魚伝説!そんな事ってアリエル?の巻〜』。
飛ぶ鳥を落とす勢いの人気グラドル・青山ひかるがマチコ先生役を演じ、雑誌やテレビに引っ張りだこのグラドル・柳瀬早紀も出演した。
8月17〜20日に昼と夕に行われた舞台は連日満席に。 2018年では同じオールで5月3日から6日まで上演で、私も鑑賞した。マチコ役は人気グラドル片岡沙耶が演じ、前年に続いて、柳瀬早紀も出演。 内容はじつに示唆深いものであった。