昭和大医学部でも得点操作 医学部が年齢制限を設けることには賛否の声も
医学部でまたしても不正入試が明らかに
文部科学省が8月、9月に行った調査により、昭和大学医学部が現役生、1浪の学生に対して入試の際に加点している他、2期試験に関して、昭和大学卒業生の子女を優先的に入学させていたことが明らかになった。
■文部科学省の調査によって問題が明らかに
2018年8月に東京医科大学が女子受験生、3浪以上の受験生の得点を減点することによって、入学者数を調整していた問題が明らかになったことも記憶に新しい。
その後、日本国内の各大学医学部に対して文部科学省による書面調査、立ち入り調査が行われていた。調査により、昭和大学医学部が受験生の得点操作を行っていたことが明らかになり、大学側が10月15日記者会見を開き、事態について説明することとなった。
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■2浪以上は加点なし、卒業生の子女を優遇か
10月15日午後5時半より、昭和大学側が開いた記者会見によれば、6年前の入試から、2次試験時に現役生と1浪の受験生に一律で加点していたという。つまり2浪以上の学生は不利な条件で受験をしていたことになる。
併せて、2期試験時に20名の合格枠のほかに昭和大学卒業生の子女を優先的に合格させる枠を設けていたとのこと。これらの条件は入試要項には明示されていなかった。
大学側は長年の経験から1浪までの学生が持つ将来性に期待し、得点操作を行うことを組織として決定したという。