日本の経済力は強いのか弱いのか 20代男性の3割は絶望視している実態も
中国やインドの成長も目立つ中、「世界第三位の経済大国」への自信は…
2010年まで、40年以上にわたって「世界第二の経済大国」だった日本のGDPは中国に追い抜かれ、平成は「失われた30年」とも呼ばれている。
政府はアベノミクスの成果を喧伝するものの、今ひとつ実感が伴わない人も多いのではないだろうか。実際、日本人は自国の経済について、どのくらい自信を持っているのだろうか。
しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,358名を対象に調査を実施した。
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■6割強が「経済強くない」
「今の日本の経済力は強い」と答えたのは、全体のわずか6%。「どちらかといえば強い」という回答と合わせても38%に過ぎない。もっとも多かった回答は「あまり強いと思わない」という人で、43.8%に及んだ。
先進国の中ではまだまだトップクラスにつけているとはいえ、少子高齢化や人口減少など、先行きの見えない不安感が、自信を失わせている可能性もある。
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■20代男性の3割が悲観
では、どんな人たちが日本の経済力に疑問を持っているのだろうか。全体では18.3%を占めた「強くない」という回答を男女・年代別に見てみると…
もっとも割合が高かったのは、20代男性で33.1%。じつに3人に1人は「日本経済は強くない」と実感している。次いで、30代女性、20代女性が3割弱で続き、この3グループが平均を大きく押し上げている形だ。
20代は、景気低迷が続いた「平成しか知らない世代」でもあり、非正規雇用の増加や社会保険の負担増も直撃している。
米国の「GAFA」のように世界を席巻する先進的な企業が次々と生まれるわけでもなく、中国やインドのような人口ボーナスもない状況に、これからを生きる世代こそ前向きな気持ちになれないのは、残念ながら仕方のないことかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
対象:全国20代~60代の男女1,358名 (有効回答数)