梨園の娘・春本由香が『犬神家の一族』に 兄・尾上松也は「父親のような存在」

歌舞伎俳優の父と舞台女優の母、兄はテレビでも活躍中の尾上松也さん。芸能一家で生まれ育ち、自身も舞台女優である春本由香さんに、11月から上演される舞台のこと、家族のことを聞いた

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2018/10/29 07:30

 

■兄・尾上松也は父親のような存在

春本由香

勝手なイメージではあるが、由緒あるお家柄、厳しい家庭で育ったというイメージがある。しかし「ほかの家庭はわからないですし、ほかの家庭も我が家と同じだと思われたら、迷惑かもしれないですけど」と笑いながら話す。

また、8歳年上の兄との仲の良さも垣間見えた。

春本:我が家は、そんなに厳しくはなかったですね~。それこそ兄は友達と遊んで遅く帰ってきていましたし(笑)。勉学の面でも、学力テストとか学業に関しては「卒業できればいいよ~」みたいな、ラフな感じでしたね。反対に1番厳しく言われたのは、礼儀正しさとかマナー、あとは人間関係ですね(笑)。


私、アニメもおたく並に好きですが、ゲームも大好きなんですね。兄もゲームが好きなので、家にいるときも2人で夜遅くまでゲームをやっていたりしましたけど、親に怒られることはなかったです。


自分でいうのもなんですけど、兄はかわいがってくれていると思っています。年も8歳離れていますし、2005年に父が亡くなってからは、父親のような存在ですね。


劇団新派に入団するときは母に「甘くない、厳しい環境だよ」と言われながらも背中を押してもらいましたし、兄は「俺は新派のことはよくわからないけど、母ちゃんの言うことを聞いてやっていきなさいよ」って言ってくれて。ありがたい環境だなと思います。


 

■『犬神家』野々宮珠世をダブルキャストで

春本由香

冒頭でも紹介したが、今年で130周年を迎える「劇団新派」は、11月から『犬神家の一族』の公演がはじまる。

原作の『犬神家の一族』は、1950年に誕生したミステリー小説。幸せに暮らしていた一族が戦後、既存の価値観が変化していく中で一族ごと崩壊していくという壮大な物語。これまで映画や舞台、ドラマと受け継がれている作品だ。

春本は、遺産相続のキーパーソンとなる野々宮珠世を演じる。また、劇団新派最年少の女形・河合宥季さんとダブルキャスト。公演と役が決まったときの率直な感想は「楽しみ」「ワクワク」といった感情ではなかったようだ。

春本:最初に聞いたときは、「緊張と恐怖」って感じですね(笑)。女形の河合宥季くんとダブルキャストだし。どちらの舞台も観に来てくださる方もいらっしゃると思うので、そのときに「どっちも良かったな」と言っていただきたいですし。


ただ、女形さんは所作が女性より女性らしいので、学ばせていただくことは多いと思います。わたくし…普段が男っぽいので…(笑)。宥季くんが演じる珠世がいい刺激になると思いますし、盗んでいけたらなぁと思います。

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■「劇団新派」だからこそのリアル感

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