バドミントンで目を負傷したペア女性に1300万円の損害賠償 「スポーツできない」と恐怖の声も

重い判決に懸念を示す人も

社会

2018/10/29 18:40

バドミントン
(ViktorCap/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

先月、東京高裁はバドミントンでダブルスを組んでいた相手のラケットがあたり大けがをしたとして、40代女性がペア女性に対して起こした損害賠償請求にて、ペア女性の全責任を認め、約1,300万円の支払いを命じる判決を下した。

スポーツ事故においてチームメイトの全責任を認める判決は異例。ネット上でも賛否両論、様々な意見がよせられる事態となっている。


 

■「日常生活に支障をきたす」として提訴

事故が起こったのは2014年12月のこと。原告女性が趣味で参加していたバドミントン教室での練習中だった。

原告女性とペア女性がダブルスで練習中、相手コートにシャトルを打ち返そうと後衛のペア女性がラケットを振るったところ、前にいた原告女性の左目に直撃したという。

事故後、原告女性は、けがの影響から光の調節が難しくなり、パート業務など日常生活に影響が出るようになったとして、慰謝料やパート給与分の補償を求めて、ペア女性を提訴したとのことだ。

東京地裁で行われていた第一審では、原告側もある程度の危険を承知していたとして賠償額を約780万円にとどめた判決が出ていたが、東京高裁はこれをしりぞけ、被告側の全面的な責任を認める判決を下した。


 

■ネット上、賛否両論

スポーツ事故でチームメイトの非を全面的に認め、重い判決を下すという異例の事態に、ネット上では賛否両論、様々な意見が上がった。

「映像で確認できないから分からないけど、ネット際で前衛よりラケットがバックハンドでくるなんて思わないわな……もし、私がプレーしていたらなんか判決も分かる気もする。怖い…」


「被害に遭われた方は大変残念に思うし、支障をきたすレベルの大怪我はなんとも悲しい事故ではあるが、 バドミントンやってるものとして、裁判で出た『後ろにいる側がラケットが当たらないよう注意すべき。全責任を負う』っていうのはどうも…」


■「いろいろ気の毒」「これではスポーツができない」との声も

あわせて、加害側、被害側双方に同情する声や、今回の判決によって「これではスポーツができない」と、判決に懸念を示す意見も多く寄せられた。

「このシチュエーションで後衛が100%悪いと判決が出て1,300万の支払い命令とか… 色々気の毒に思えてならない」


「もうバドミントンでダブルスできねぇ。てか、道具使うスポーツ全般が手からすっぽ抜けることがあることを考えるとスポーツできねえ。これからはスポーツにも同意書が必要だね」


「どこでも 起こりそう バトミントン好きな 姪っ子には伝えておかねば、 俺のやってる 水泳でもありうるぞー!」


痛ましいスポーツ事故によって引き起こされた今回の裁判。重い判決には違和感を感じた人も少なからずいたようだ。

今回の東京高裁判決が今後スポーツ業界にどのような影響を与えるのか、注視していく必要があるのかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・小林 たかし

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