和地つかさ主演の『まいっちんぐマチコ先生』舞台 原作者・えびはら武司氏が語る
『まいっちんぐマチコ先生』作者のえびはら武司氏が、舞台を前に性表現規制問題を語る。
往年の人気漫画『まいっちんぐマチコ先生』の原作者で漫画家のえびはら武司氏の画業45周年を記念して、『ミュージカル まいっちんぐマチコ先生〜画業45周年だよマンガ道』が、10日から13日まで労音大久保会館で上演される。
原作・総合演出は、作者のえびはら武司氏が初めて全面的に手がけ、マチコ先生役は人気グラビアアイドル・和地つかさが務める。
じつは、マチコ先生は今年はちょっとしたブーム。5月には大がかりな芝居が築地本願寺で上演され、9月には実写映画も公開された。そこで、えびはら氏に昨今の性表現規制も含めてインタビューした。
■金八先生と藤子不二雄がきっかけに
———マチ子先生は、どういうところから着想を得てつくられたのでしょうか。
「この舞台のテーマにもなってます。僕がデビューした頃は藤子不二雄先生が活躍をされていて、影響を受けていました。そこで、『藤子先生が絶対にやらない世界を表現したいなあ』と試行錯誤して、生まれたのが『まいっちんぐマチコ先生』です。
当時はちょうど『金八先生』がたいへんに流行っていました。むちゃくちゃ熱いほどに真面目な熱血教師ですよね。
ならば、金八先生がやらない先生もの・学園もので、金八先生とは正反対のもの、そして、やはり、藤子先生が描かないであろう作品ということで、マチコ先生は誕生しました。
マチコ先生は、じつは真逆ですが、金八先生から着想を得ているんですよ。藤子先生の影響もあるって聞いたら、驚く人は多いでしょうね。藤子先生と金八先生に触発されて、なぜ、マチコ先生になるんだってね(笑)」
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■エロではない「エッチギャグ」
———初めからエッチなものを書こうと思っていたのですか?
「じつを言うとあんまりないんですよ。でも、金八先生があんまり真面目過ぎて、おまけにそれが高視聴率を得て、社会現象になっている。
じゃあ、金八先生の逆を行くんだったら、『マチコ先生みたいな教師役しかないんじゃないかな?』と思いました。学園ものブームでしたから、『女の先生が主役ということに読者も期待するんじゃないかな』と思いました。
でも、みなさん、やたら過激に思いますけど、僕はそんなにすごいエッチなシーンはないと思っていますよ。おふざけで笑えるようなちょっとエッチなシーン。寸止めしています」
———今で言えば、着エロ・ちょいエロみたいな感じなのでしょうか?
「エロって言い方は、僕にとってはじつは心外なんですよ。初めからちょっとしたかわいいいエッチを追究していましたから。『エッチギャグ』って感じですよね」