「小沢一郎・橋下徹」連合は実現するのか 「橋下待望論」と会談の真相を小沢代表に直撃

小沢・橋下・前原会談の中身を小沢氏本人に迫った。

2018/11/17 12:10


 

■野党間での「予備選」の可能性は

橋下徹

読売新聞の記者が続けて次のように聞いた。

「会談の中で、橋下さんは野党間での予備選をするべきだという考えを披歴された。その話を聞いて代表ご自身はどのようにお考えか」


小沢代表の答えは…

「橋下さんは、各党で合意して、それぞれ皆候補者を選ぶのはいいが、その中でいちばん強い人を統一候補にすべきだという意味で言ってるんだろうと思います。


それ自体は良いことですけれども、そういう合意が今の時点でなされるかどうかはちょっと疑問です。私は自民党当時から選挙を、全国選挙を何回となくやりましたけれども、実質的には私はその方法を常に採ってきております。 民主党になってからもそうです。


候補者が我こそはと思う人が2人、3人出てくることは当然あることですからね。 私は自民党時代もその人の所属グループとかを関係なく、いちばん支持の多い人を候補者に据えてきましたから。 基本的には同じことをやってきたね」


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■基本政策の一致が必要

さらに、別の記者が次のように問い質した。

「野党の結集の中に日本維新の会が入りたいという場合には受け入れられますか? もう1つ、橋下さんの本では小沢さんをずいぶん持ち上げて書かれているが、先日の会談の前に小沢さんはこの内容をご存知だったのか? あるいは単に名前を使われただけなのか?」


小沢代表は次のように応えた。

「日本維新の会を野党の結集の1つにできるかは政策次第。原発も賛成だ、安保も賛成だという人と一緒になるわけはない。


細かいことはいいですけれども、そこは国の基本、国民の生活の基本に係わる問題については一致しないと結集にはならないだろうと思ってます」


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■無所属の会・岡田代表は橋下待望論に冷淡

岡田克也

他党は橋下待望論についてどう考えているのか。16日の記者懇談会で岡田克也代表にぶつけてみたが、岡田代表は次のように突き放した。

「(橋下徹氏や国民民主党が中心となった野党再編の可能性について)議論することが、なにか存在感を高めてしまう。私は、橋下さんが近々政治の世界に戻るとは思っていないので、(橋下徹・小沢一郎・前原誠司の会談は)話題作りという程度に考えている。


国民(民主)の支持率は1%です。国民の気持ちと離れた所で色んなことをやったとしても、それがうまくいかないのは、(小池百合子東京都知事が野党再編を主導した)去年の秋に、十分痛い目に遭って(分かって)いるはずだと思う。


やっぱり立憲民主が(野党)第1党だから、立憲を軸にして考えていかないといけない」


安倍晋三首相の一強状態を破るために、橋下氏が政界に返り咲き、野党結集の軸となるのか。今後の動向に注目が集まっている。

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(取材・文/France10・及川健二

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