「文明を拒んだ島」に上陸した男性 先住民族によって殺害されるも「文句は言えない」の声
保護や疫病対策などの観点から、上陸が禁止されている島だった。
世界でもっとも孤立した地域のひとつとされる、インド東部のアンダマン・ニコバル諸島の島を訪れた米国人旅行者が、外部からの接触を拒絶する先住民族によって弓矢で射られ、殺害されるという事件が発生。
ネット上で話題となっている。
■外界を遮断した先住民族
「AFPニュース」によると、死亡したのは27歳のアメリカ人男性。男性は今月中旬、別の島で暮らしている漁師たちを雇い、諸島のひとつである北センチネル島に上陸しようとした。
この先住民族は外界との接触を完全に断った、石器時代の生活を続けていることで知られており、保護や疫病対策などの観点から、インドではこの島への上陸は禁止されている。
また、外部に対して攻撃的な性質を持つことでも知られており、2004年のインド洋津波の際、実態調査と救援のために訪れたヘリコプターに弓矢を放ってきたほか、2006年には、島の近くに停泊した漁船で寝ていた漁師2人が殺害されるという事件が起こっている。
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■上陸した途端、弓矢で襲われる
男性は島に近づいた後、さらに1人でカヌーを使って進んだ。だが、島に上陸した途端、先住民族によって矢が放たれ、その後、首に縄を巻き付けられ、引きずられて行ったという。
これを見た漁師たちは、怖くなってその場から逃げ出したが、翌朝海岸に戻ると、男性の遺体を発見したとのことだ。