自民党にすり寄る小池百合子都知事 「東京大改革」の初心は忘れられたのか

就任から2年が経過した小池百合子都知事。都民ファーストの会を率いて「東京大改革」をうたったが、その実態はどこまで進んでいるのか。

2018/11/29 11:30

小池百合子

あれから1年が経った。昨年の総選挙では小池百合子・都知事は新党『希望の党』を率いて、自公政権を倒して、政権交代を目指した。

その3ヶ月前の都議選では、自民党・都政の隠蔽体質を打破すると称して、「都民ファーストの会」を率いて、自民党は大惨敗、都民ファーストが大躍進した。

2016年と知事選では「『都議会のドン』やひと握りの幹部による都政を改め、都民のための『東京大改革』を進めます」と宣言した。いわば、反自民党のリーダーとなっていたわけだ。それが今やどうだ。


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■自民党幹部と会談

小池百合子知事は5日、自民党都連幹事長の高島直樹都議と二階俊博自民党幹事長と会談し、過去の知事選や都議選で自民党都連を批判したことについて「言葉が過ぎた部分があった」と陳謝した。

反自民の旗手が古巣の自民党にすり寄っているのだ。さらに8日には小池氏側が自民党都連会長の鴨下一郎衆院議員や、高島氏にあてた文書で、都連批判について重ねて謝罪した。いわば、完全に白旗をあげたわけだ。

反自民の旗手から一転して古巣の自民党へのすり寄り。まさに、都民不在であり、都民に対する裏切りである。鴨下会長は9日、「知事から正式に陳謝されたという受け止めではない」と突き放した。

この日は都内で、都連所属国会議員と都議会自民の会議が行われた。会議では国会議員らから小池氏に対する厳しい意見が出されたという。それはそうだろう。

都知事選、都議選、そして総選挙で小池知事は自民党を敵に見立てて戦ったわけだ。さすがの有象無象の自民党も謝罪をそう簡単に受け入れられるわけがなかろう。


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■知事選出馬の際の「3つの公約」

小池知事は都知事選の出馬会見で3つの約束をした。

①「都民目線の信頼を回復するために、都議会を冒頭解散したい」


②「利権追及チームをつくる。単にオリンピック・パラリンピック絡みだけではない。財源が豊富な東京都においてはさまざまな利権が発生するが、それを一つ一つチェックしていくのも、都民の信頼をもう一度取り戻すという意味では重要なこと。


それができてこそ、都民や国民の皆さまから歓迎される、喜んでもらえるようなものになると思う。どんな利権があるのかという話だが、これについては目安箱を設けたい。皆さまからの情報提供をお願いする。その段取りをとりたい。」


③「オリンピックと都知事選が重ならないために2020年前半に辞職する」

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