究極に自由だけれどちょっとさみしい一人旅 「旅をするなら一人がいい」と思う人の傾向とは
「フーテンの寅さん」や山下清画伯、沢木耕太郎の『深夜特急』のように、自由気ままな印象がある一人旅。誰かと旅行するよりも一人で旅したい人の割合を調べてみたら…
誰にも気がねすることなく、究極に自由。でも、話し相手がいなくて少しさみしい。数ある旅のスタイルの中でも、一人旅にはそんなメリット・デメリットがある。
身の回りにも、お金が貯まるとふらりと旅に出てしまう知人がいるかもしれない。実際、どれくらいの人が一人旅を愛しているのだろうか。
画像をもっと見る
■3割は一人旅好き
しらべぇ編集部が、全国20〜60代の男女1,537名を対象に調査したところ、「一人旅が好き」と答えたのは全体の30.7%。
これだけでも少なくない割合であるが、男性は38.3%、女性は23.2%と、一人旅好きは圧倒的に男性に目立つ傾向も明らかとなった。
関連記事:一人暮らしをしている人の割合は? 「会社勤めの既婚女性」は独居率が高い傾向も
■『深夜特急』世代の男性が…
では、どのような人が一人旅を愛しているのだろうか。男女・年代別で見てみると…
すべての年代で男性が女性を上回ったが、中でも突出しているのが60代男性の47.5%。バックパッカーのバイブルとも呼ばれた沢木耕太郎の著書『深夜特急』の第1巻が刊行されたのが、1986年。
当時、海外一人旅を夢見た中高年男性は、憧れもひとしおなのかもしれない。一方で、男性の中では20代が29.2%とあまり孤独な旅行には興味を持っていないようだ。
関連記事:不倫は罪でも生まれた子に罪はある? 「恋愛経験ナシ層」は厳しい視線も
■未婚者はやはり一人旅好き
とはいえ、結婚して家庭を営む人は、男女を問わず一人での旅行をしづらい事情があるだろう。そこで、男女とも未既婚別にデータを見てみると…
未婚の50〜60代男性は、一人旅志向が5〜6割と同世代の既婚者と比べても、また全体の中でも際立って高い。3、40代は未婚者のほうが高いものの既婚でも比較的高く、それほど大きな差が開いていない。
また、全体では男性を大きく下回った女性の一人旅志向だが、未婚者に限ってみると4割に迫る世代もあり、夫や子供などのしがらみさえなければ、女性も一人旅を好む割合が上がることが判明した。
・合わせて読みたい→約3割が「不審者に声をかけられた経験」あり 男性は未婚だとターゲットになりやすい傾向も
(文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)
対象:全国20代~60代の男女1,537名(有効回答数)