埼玉県川口市の子供向け美術展が「放射能マークが腕に入った少女」の絵を展示 その理由を聞いた

川口市の総合文化センターが「放射能マークが肩に入った日本人少女」の絵を展示 理由を聞いてみると

2018/12/04 10:00


韓国の人気音楽グループ・BTSが、原爆の写真が描かれた服を着用し、日本のテレビ番組の出演がキャンセルされる事態になった。

とくに現在は東日本大震災による風評被害の影響もあり、原爆や放射能について取り扱うときは細心の注意を払うことがほとんどだ。


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■肩に放射能マークの少女の絵

そんな中、埼玉県川口市にある総合文化センター『リリア』で2日から3日にかけて行われた美術展『明日への手 美術展』で、気になる展示がされていた。

その作品『Japanese girl』は、美術展を開催した団体に所属する教師が描いたもので、左肩に赤い「放射能マーク」が入った少女の絵で、背景にキノコ雲のようなものも描かれている。

これだけ見るとタイトルどおり日本人の少女が放射能に汚染されていると感じてしまう人もいそうな絵で、実際にこの絵を見た人もやや怪訝な顔をしている人が見受けられた。


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■展示会場に意図を聞いてみると

反原発などをテーマにした美術展なら理解できるものの、教育を目的とした美術展にふさわしいものなのか疑問を感じたため、文化センターに問い合わせると、以下の回答があった。

「美術展の主催者に確認をしましたところ、本美術展については教育を目的として開催したもので、ご指摘いただいた絵につきましては、被爆国であることや、震災による原発の問題等を抱えた日本人が、それでも明日に向かって生きていくという意思を表現したものであり、政治的な意図は全くなかったそうです。


しかしながら、ご指摘いただいたとおり配慮に欠けた点があり、ご不快に思われた方がいらしたようであれば申し訳ないとのことでした。


当館としましては、今回のような教育を目的とした美術展等で展示する絵などに関して、利用前にひとつひとつ確認を取ることはしておりませんが、今後は主催者に対し、本件のような点について配慮していただくことを喚起しながら利用許可を出すよう努めて参りたいと存じます」


絵画の意図が理解できればまだ納得できるものの、幼稚園児も多く訪れる展示会のため、どのような想いで絵を描いたのかについても説明文が欲しいところであった。

マークやキノコ雲がなければ憂いの中にも強い気持ちを秘めた少女の絵として、素人目にも素晴らしい絵だったため、ぜひ今後は徹底してほしいものだ。

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■展示は本当に楽しいものばかり
埼玉県少女川口市
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