母親の介護で月16万円を得ていた県職員 「セコすぎる」副業ノウハウに非難

「月16万は大きい」といった声から、「なぜ兼業の認識がなかったのか」という声まで…公務員の副業について、考えさせられる事件だ。

2018/12/04 17:30

介護
(kazoka30/iStock/Thinkstock)

福岡県企業局に再任用された60代の男性職員が、母親に対する介護を訪問介護員として行ない、不正に報酬を得ていたことが判明。

事件の経緯と男性職員の釈明に、ネット上では疑問と非難の声が相次いでいる。



 

■月16万円を不正に得る

読売オンライン」によると、この男性職員が不正に報酬を得ていたのは2014年2月から今年3月にかけて。

持っていた訪問介護員の資格を使い、福岡市の指定を受けた訪問介護事業所に登録した上で、自身の母親を介護。月16万円程度の報酬を得ていたという。

地方公務員法では、公務員の兼業は原則として禁止されている。ゆえに、まずこの点で男性職員はルールを破っていたことになり、本来私的に行なうべき母親の介護を仕事でしていたことも、意見が分かれそうだ。


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■労働時間の虚偽も

さらに調査の結果、実際は県庁で働いていたにも関わらず、介護に従事したと偽って、労働時間を虚偽に記載し、事業所に提出していたことも判明。つまり、働いていない時間も働いたと嘘をついた、ということだ。

なお、県は近く懲戒免職とする方針だそうで、職員は「兼業の認識はなかった」と釈明しているという。

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社会公務員事件副業兼業訪問介護員
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