2割が経験している警察官による職務質問 合法的な撃退法を警察ジャーナリストが伝授

職務質問は女性と比較して圧倒的に男性が受けやすい傾向も。適切な内容なら対応するとしてもあまりに失礼な場合はどう対応すればよいのか。

2018/12/17 09:00

パトカー・警察

急いでいるときに、「すいません」などと警察官が声をかけてきて、職務質問をすることがある。中には、荷物検査をするという越権行為に及ぶ警察官までいる。



 

■2割が職質経験あり

しらべぇ編集部が、全国20〜60代の男女1,537名を対象に調査したところ、「職務質問されたことがある」と答えたのは全体の19.5%だ。その内訳は、男性では30.6%が経験アリなのに対して、女性ではわずか8.5%と、女性はほとんど職務質問を受けていないという。


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■警察ジャーナリストが明かす対処法

職務質問は任意であるにもかかわらず、断ることはほぼ不可能に近い。逆に怪しいと思われる。では、警察官にどう対応したらどうすればよいのだろうか?警察の腐敗を数々暴いてきた警察ジャーナリストの寺澤有氏は語る。

寺澤氏:まず、警察官から声をかけられたら、「偽警官もいますから警察手帳を見せてください」と求めることです。そして、名前を覚えて、「おまわりさん」と呼ぶのでなく、「●●さん」と名字で呼ぶことです。それだけでも、警察官は嫌がります。


注意しなければならないのは、下手に職務質問を嫌がったり断ったりするするとますます怪しいと思われ、警官が増えていきます。断るのは法律上は任意ですから正しい方法なのですが、やめたほうがいいのが現状です。


では、どうすればよいか。集まった警察官の手帳の提示を要求した上で(警察手帳規則・第五条)、「○○県警本部内監察官室にこのやり取りをすべて報告する」とハッキリと堂々ということです。ゴーマンかます気分で言ってください。


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■「監察官室」とは何か

この「監察官室」とは、どういった組織なのだろうか。

寺澤氏:監察官室とは、警察内部の不正を調査したり市民から通報(苦情)のあった警察官の調査などを行なっている部署です。各警察本部と警察庁に置かれ、監察官は警察OBで成り立っています。警察官はこの監察官に調査されるのをめちゃめちゃ嫌がります。


そのため、「監察官室にやり取りをすべて報告する」というのはかなりの牽制となるのです。ましてや、鞄の中身を調べようとしたら、スマホで録画して、それを「監察官室に送りつける」と正々堂々と伝えてください。まず、やめます。


それでも、もし実際に警察官から嫌がらせを受けた場合はがんがん報告してください。嫌がらせをした警察官はこっぴどく叱られます。監察官はそのようなために存在しているのです。


ぜひ、この「監察官室にやり取りをすべて報告する」という言葉を覚えておいてください。

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(取材・文/France10・及川健二

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2018年10月19日~2018年10月22日
対象:全国20代~60代の男女1,537名(有効回答数)

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