「大丈夫」という言葉がわかりづらすぎる! 「いい」のか「ダメ」なのかどっちか問題
「温めますか?」と聞かれ「大丈夫です」と答えたら温められた経験がある人もいるのでは…
人とコミュニケーションを取る上で欠かせない言語。時には、自分の意思が誤って伝わってしまう表現もある。中でも、「〜しますか?」と質問した際に、「大丈夫です」と返され、意味が掴めなかった経験がある人も少なくないだろう。
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■2人に1人は「大丈夫」を使用?
しらべぇ編集部が、全国20〜60代男女1,363名に調査を実施したところ、全体の42.6%が「『いいえ』のつもりで『大丈夫』を言ってしまう」と回答。
なお、男性36.3%に対して、女性48.8%と女性に多い口癖のようだ。
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■若者世代では大丈夫派が続出
さらに、この調査結果を男女・年代別に振り分けると…
すべての年代で女性の割合が多く、もっとも高いのは30代で60.0%。20代が53.2%と続き、2人に1人の割合で「大丈夫」を口癖としている人がいるようだ。また、30代をピークとし、年代が上がるにつれてその割合は減っていき、60代では平均を割っていることも特徴的だ。
一方、男性陣では、40代を除く全ての年代が全体平均を下回っている。
試しに「大丈夫」の意味を辞書で調べると、「立派な男」「間違いなく」「しっかりしているさま」と説明されており、「いいえ」の意味で使用することは本来不適切。昨今では若者の「日本語の乱れ」が問題視されているが、調査でもそれが証明される結果となった。
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■大丈夫は相手への気遣いの表れ?
実際に、いいえの意味で「大丈夫」を使う派からは、こんな意見が寄せられていた。
「周りから質問されて断るとき、『いいえ』『結構です』というと相手を否定してしまっているように聞こえてしまう。『大丈夫です』を使うことで言葉を柔らかく表現できるので相手を傷つけないで済むような気がするので使用しています」
一般的に男性に比べて女性のほうが共感力が高いと言われている。相手への配慮の表れが「大丈夫」という言葉を生んだということだろう。
日本人としてその文化を守り、正しい日本語を伝えていくことは大切だ。しかし、現在使用されている日本語も時代の流れと共に変化し、現在の形を保っている。
少し先の未来では、大丈夫が「いいえ」の表現として適当な時代になっているかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1363名 (有効回答数)