鹿児島県警副署長、部下や女性記者に長期間のセクハラ行為で減給 「場を和ませようと…」

20~30代の女性5人に対し、セクハラやパワハラ行為をしたとして、鹿児島県警は50代の男性警視を減給3カ月の懲役処分にしたと発表した

2018/12/28 07:30

(TkKurikawa/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

20~30代の女性5人に対し、セクハラやパワハラ行為をしたとして、鹿児島県警は50代の男性警視を26日付で、減給3カ月(10分の1)の懲役処分にしたと発表した。警視は県警本部に所属し、広報担当であり副署長だった。



 

■5名の女性にセクハラ、パワハラ

県警によると、警視は2016年3月以降、主に業務中の20~30代の女性警察職員3名に性的な発言をするセクハラ、同年5月には別の女性警察職員1名に、過大な要求をするパワハラをしたとされている。今年11月にも、知人女性1名に対してセクハラ発言をしたことがわかっている。

11月9日にセクハラ発言をされたという女性1人は公表されていなかった。しかし、共同通信社が同日、鹿児島支局の20代女性記者が警視に取材中、セクハラ発言があったとして、県警に抗議したことを明らかにした。


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■「場を和ませようとした」

県警は26日付で、警視を10%の減給3カ月の懲戒処分、県警警務課付に異動、本人の申し出により警部補に降格したという。

発言内容については公表していないが、「世間話で場を和ませようとした。認識が甘かった」と話しているという。この報道には「情けない」「勘違いしている権力者」など呆れた声が寄せられている。

「下ネタで場が和むと思ってる50代の副署長とか…情けないわ」


「2016年からずーっと耐えてきたんであろう、女性たちの気持ちを考えると苦しくなる」


「不快で気持ち悪いけど上司だから声をあげられないだけなのに、受け入れられていると勘違いしている権力者って、意外と多いよね、許せない」


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■上司からセクハラを受けた経験は…

しらべぇ編集部が全国20〜60代の有職者の男女672名を対象に「上司からのセクハラ」について調査したところ、男性が1割未満に対して女性では2割強という結果。

セクハラ

5人に1人の女性が上司からセクハラ被害を受けているようだ。学生や社会人問わず、セクハラやパワハラ発言があっても、権力を持った者には抵抗できないという人も少なくない。それを知りつつ、パワーバランスの悪用をする者もいるだろう。

相談者が解雇などの不当な扱いを受けることがないよう、相談窓口の設置やセクハラ、パワハラ防止の措置をとるなど、根本的な見直しが必要だ。

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(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2016年7月22日〜2016年7月25日
対象:全国20代〜60代の働く男女672名(有効回答数)

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