5人の少女が死亡した「脱出ゲーム」施設の火災 ガス漏れが原因か

ポーランドで起きたアミューズメント施設の火災事故。まだ若い命が奪われたが、原因が判明したと報じられた。

2019/01/06 17:30


火事
(vchal/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

4日にポーランド北西部コシャリンで発生した脱出ゲーム施設の火災の原因が、暖房設備内のガス漏れである可能性があると現地の捜査員が明かした。

当初、違法な電気配線およびずさんな安全対策による火災と見られていたが、捜査を進めるうちに暖房システムでガス漏れが起こっていたことがわかったという。



■施設の受付付近で火災が発生

犠牲者となった5人の少女は7.3平方メートルほどの部屋で発見され、一酸化炭素中毒で死亡したとされている。また、施設従業員の男性(25歳)が火傷を負って病院に運び込まれた。

捜査当局では、受付のある待合室で火災が発生したため従業員が少女たちを避難誘導することができなかったと見ている。従業員の容態が安定してから事実確認を行う。


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■人気の脱出ゲームだが防火要件はなく

「脱出ゲーム」とはクイズを解きながら密室を抜け出すゲームで、世界中で人気を集めているアトラクション。ポーランドの内務大臣は国内に1,000以上もある同様の施設で防災体制の確認を急ぐよう指示し、点検作業は5日から開始された。

これまで脱出ゲーム施設専用の防火要件は定められていなかった。

モラヴィエツキ首相は遺族に対して哀悼の意を表し、地元の行政は家族への精神的支援を行っている。少女たちが通っていた学校では生徒へのカウンセリングが始まり、また火災のあった現場には花を手向け祈りを捧げるために多くの地元住民が訪れた。

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■悲劇を繰り返さないために
ポーランド火災脱出ゲーム
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