父親の児童虐待事件は母親に責任がある? 姑世代からは「母批判」の声が目立つ傾向も
残酷な児童虐待のニュースが後を絶たない。両親は本来子供を守るべき立場なのに…
残酷な児童虐待のニュースが後を絶たない。厚生労働省は、平成29年に全国の児童相談所で対応した児童虐待の件数が、速報値として13万3778件で過去最多だと公表した。
昨年の3月には、5歳の少女が父親から虐待を受け死亡する痛ましい事件も発覚。両親の犯行の経緯や動機を耳にして、驚きと怒りを感じた人もいるだろう。
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■約4割が母親を許せない
しらべぇ編集部は。全国20〜60代1,537名を対象に「児童虐待」についての調査を実施。その結果、全体の37.4%が「子供が父親に虐待された事件を見ると母親に怒りが湧く」と回答した。
なお、男性30.3%に対して、女性44.4%と女性の割合が多いことも判明。
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■女性は年齢と共に経験率も…
さらに、この調査結果を男女・年代別に分析するとある特徴が見えてきた。
もっとも母親に怒り心頭している世代は男女共に60代で、女性は61.8%と全体平均を大きく上回っていることが判明。
一方で、もっとも割合が低いのは20代で男女共に2割台と、全体平均を10ポイントも下回る割合であった。また、すべての世代で女性の割合が高く、年代が上がるごとに割合が加速していることも特徴的だ。
児童虐待事件では、子供だけではなく母親も父親から虐待されていることがある。母親を責めるより、まずは「虐待している父親に問題がある」と考え、同じ男として父親サイドに怒りを覚えるのかもしれない。
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■既婚者は自分の子供と重ねるのか…
虐待事件で「母親に怒りを覚える」女性が多く見受けられる結果となった。そこで、さらに未既婚で振り分けると…
すべての世代で既婚女性の割合が大きく上回り、もっとも高いのは60代で62.8%。30代を境に年齢を重ねるごとのその割合が大きく増えている。
一般的に、50・60代はお姑さん世代であり、中には嫁を厳しく叱っている人もいるだろう。自身も母親として子供を育て上げてきた先輩として「自分を犠牲にしてでも子供を守るべきだ」と考え、怒りを覚えてしまうのだろう。
虐待されている子供を守るためには、周囲の人たちの協力が必要不可欠。未来ある子供たちの笑顔と命が失われないよう、大人たちは何ができるのか、今一度考えるべきではないだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1537名(有効回答数)