警察に「ゴキブリどうにかして」救急車に「酔っぱらって帰れない」 悪質な利用者が増加中
警視庁が「110番」通報の2割が、緊急性がない内容であったことを発表。また、総務省消防庁は今年から救急車出動の必要性が低かった件数を集計。
■「無料」で利用できるのは日本だけ?
日本人にとって、救急車の利用が無料であることは当たり前になっているが、世界でみると異例。料金が決まっているものから、距離によって加算されていくなど、国によって異なるが、海外では多くの国が救急車は有料なのだ。
イギリスも日本と同じように無料で利用することができる。しかし家庭医、かかりつけ医を登録する「GP登録」が必要。申請から登録までに数カ月かかるといわれているが、登録していない人は、救急車に乗ることはできない。
また、「GP登録」をしていても、イタズラや「緊急性が低い」などは、罰金が科せられる事もある。なお、世界でもっとも料金が高いのがオーストラリア。最低距離(50km以内)で、およそ9万7千円。以降は、1kmずつ加算されていく…といった具合だ。
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■3割は救急搬送の経験あり
しらべぇ編集部は、全国の20~60代男女1,376人を対象に「救急車」について調査を実施。「搬送されたことがある」と答えた人は全体のおよそ3割。
「付き添いで乗ったことがある」という人もいるだろう。無条件で利用できる日本の救急車システム。ありがたい制度であるが、だからこそタクシー代わりに使う迷惑な利用者が増えている。深刻な患者のために、有料化を検討する日もくるのだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳)
対象:全国20代~60代の男女1376名(有効回答数)