国民民主党が党大会 玉木雄一郎代表が語る野党共闘には不安の見方も

国民民主党の党大会が行われ、野党の選挙協力に向けての意思についても玉木雄一郎が明らかにしたが…。

2019/01/14 19:00


 

■同日選にも備え

玉木代表は12日、定期党大会終了後に開いた記者会見の中で、「非常に明るい元気な党大会になったと思う。とくに厳しい中で今年の統一自治体選挙、参院選挙に挑む候補者が壇上に上がり、彼らの志や思いを聞かせていただいて、むしろ私たちが元気をもらった。ぜひ自治体議員、候補者、現職の国会議員の皆で力を合わせて頑張っていきたい」と力を込めた。

野党連携については、「野党がバラバラであることが国民の皆さんの不満と所属議員の不安の源になっている。やはり政権を担うに足る野党の受け皿をいかにつくっていくのかということが、私たち野党の責任」と語る。

参院選に向けて、「さまざまな会派とコミュニケーションしながら、固まりを大きくして『強い野党』をつくっていく第一歩を踏み出していきたい」と述べた。

また、衆参同日選挙の可能性を念頭に、「政権選択を賭けた衆院選挙があるとすれば、当然野党間で調整をしていかなければいけない。立憲民主党を含む他の野党や会派とのこれまで以上の連携を深めていきたい」「野党第1党である立憲民主党の枝野さんが決断すれば、一気に野党は大きな固まりになって、政府・与党に対する脅威になりうる。衆院選に向けて野党連携を急がないと、国民に対する責任を果たすことにはならない」と語った。


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■進まぬ野党の選挙協力

しかし、全国紙の政治記者は語る。

「言葉は勇ましいのですが、国民民主党の支持率は1%台。野党の結集を訴えますが、たとえば、昨年の社民党・大会には野党5党の党首が並び、挨拶しました。しかし、国民民主党の大会は野党代表の出席もなく、メッセージもなかった。完全に野党の中で蚊帳の外に置かれているのです。


選挙協力も1人区の参院滋賀選挙区で嘉田由紀子・前滋賀県知事の擁立を決めていますが、立憲民主党の枝野代表が『野党統一候補にはふさわしくない』と冷たくあしらっています。


参院選まで約半年なのに、各党がみな、1人区は野党一本化を口を揃えますが、『笛吹けど踊らず』。けっきょく2017年に希望の党と立憲民主党がバラバラに戦ったしこりが残っているのです。これでは安倍政権の不戦勝にすらなりかねません」


はたして、国民民主党は野党共闘の一翼を担えるのか。要注目である。

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(取材・文/France10・及川健二

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