30代は隠し撮りされやすいのか? スマホ普及で増える盗撮被害の経験を調査
身近に忍び寄る黒い影…知らず知らずに被害者になっていることも…
「女性のスカート内を撮影する」「トイレにカメラが設置されている」など、盗撮被害の事件が後を絶たない。 犯人はあらゆる手段を使い不特定多数の人を狙っているようだ。予想だにせず、盗撮の被害にあった経験がある人も少なくないだろう。
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■約1割が盗撮被害者
しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,664名を対象に調査を実施。その結果、全体の11.7%が「盗撮被害に遭ったことがある」と回答した。
なお、盗撮と聞くと女性の被害者を連想させられるが、男性11.8%、女性11.7%と男性の被害者も多いようだ。
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■20・30代に目立つ盗撮被害者率
さらにこの調査結果を男女・年代別に見てみると…
60代を除くすべての世代で女性の割合が上回り、もっとも高いのは男女共に30代で女性15.9%、男性15.5%。20代女性13.5%、男性12.8%と続き、若い世代に被害者が多いことが判明した。
40代以降被害者が減ってきているものの、60代男性では11.1%と同年代の女性に大きく差をつけていることにも驚きだ。
昨今では、ビデオカメラやデジタルカメラが安価で入手できる時代となった。また、高機能のカメラがついたスマートフォンの普及が、盗撮被害率に拍車をかけているのだろう。
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■「家族揃って公園で…」「男性の写真も…」
では、実際に盗撮被害にあった経験がある人の意見を調査していくと…
「エスカレーターで盗撮された経験がある。足に何かが当たって振り向いたらスーツを着たおじさんがスマホをスカートの中に入れてた。パニックになっている内に逃げられてしまった」(20代女性)
「孫と近所を散歩していたら見知らぬ男に写真を撮られていたことに気づいた。注意しようと声をかけたら慌てた様子で逃げ出していった。常習犯だと思う」(60代男性)
「共有のトイレに盗撮用のカメラがついているのを見つけてしまったことがある。自分は男だけどゾッとした」(20代男性)
「家族揃って公園で遊んでいたら、許可なく撮影されました。子供も小さいですし、どこかで無断使用されていると考えると…気持ちが落ち着きません」(30代男性)
「盗撮被害にあったので、警察に突き出したら犯人の撮影データには男性の写真もずらり…ドン引きしました」(30代女性)
中には、電車内でのスマホのシャッター音が気になるといった意見もあり、「スクリーンショットだろうけど、このご時世何があるかわからないから怖い」という声であふれていた。
今回の調査結果で男性の割合が高いように、誰もが盗撮被害者になりうるということを示している。ネットでは稀に「スカートが短いのがいけない」など被害者を批判する人も見受けられる。
もちろん、本人は周囲を気にかけ冷静に判断できる広い視野を持つことが大前提だろう。それと同時に、周囲の理解や協力も大切なのではないだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1664名 (有効回答数)