若者は配慮が足りないのか? 空いた優先席に「座るか座らないか」調査した結果

自身が体調が悪くても座りづらさを感じる優先席

2019/01/28 07:30

優先席座りづらい
(LiudmylaSupynska/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

「高齢者」「体の不自由な人」「妊婦」などが優先的に座れるよう設けてある優先席。 一方で、満員電車にも関わらず、ポツンと空いた優先席が目立ち違和感を覚える人も少なくないだろう。



 

■2人に1人は優先席に気がひける

しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女せ1,664名を対象に調査を実施。その結果全体の51.1%が「座席が空いていても優先席に座るのは気がひける」と回答。

優先席座りづらい

2人に1人の割合が、「優先席」を意識して交通機関を利用しているようだ。 なお、男性45.6%に対して女性56.7%と男女で異なる認識を持っていることも明らかに。


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■40代女性の譲り合い精神

この調査結果を男女・年代別にみていくと…

優先席座りづらい

すべての世代で女性の割合が大きく上回っており、30・40代では6割に及ぶ。もっとも低いのは、20・60代で同率の50.0%。40代をピークに山形のグラフ配置になっていることも特徴的だ。

一方の男性陣では、40・50代では5割を越えているものの、20・30代といった若い世代では3割台と優先席に持つイメージに差があることが判明した。

優先席は、妊婦や乳幼児連れの方にも優先して座れるよう設けられている。中には、妊娠や子育てを経験した人もいるため、必要としている人が座れるよう配慮しているのだろう。


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■優先席は「必要な人が来たら譲る席」

ネット上には、優先席に対して様々な意見が飛び交っていた。

「混み合った電車の中で、優先席だけ誰も座っていなかった。あくまで『優先席』なのだから『その席が必要な人が来たら譲る席』であって、混み合った車内でわざわざ空席にしておく必要はないと思うんだけどな」


「私がヘルプマークが見えるよう優先席の前に立ったら、全員示し合わせたように寝はじめた。しばらくして、向かいの優先席に座った途端に目を覚まされました」


「妊娠中のこと。貧血がすごかったので、優先席に座っていたら、年配の女性から『若者が座るんじゃない』と怒鳴られ立たされました」


「優先席に座っている人は一目で健常者かどうか判断できないから、トラブルになりやすいよね」


「優先席で妊婦が杖ついた人に席を譲ってた。寝たふりしてるオバさんやサラリーマンが席を譲ればいいのに….」


多くの場合で、優先席を必要としている人が座れず、大なり小なりトラブルに繋がっているようだ。そのため、「優先席付近に近づかないようにしている」といった声も。

中には、本当に必要な人に譲るため「あえて座っている」といった意見も見受けられた。


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■気持ちよく譲り合おう

横浜市営地下鉄では、2003年にすべての人が席を譲り合える車内の環境を作るべく、「全席優先席」を導入した。しかし、「席を譲ってもらえない」といった声が多く、「譲り合いシート」を設ける運びになったようだ。

必要な人に届けるために、設置されているはずの優先席。設置の意図を汲み取らず利用している人も少なくない。もちろん、譲ってもらって当然と、配慮もなしに強引に座ろうとする姿勢は望ましくないだろう。

優先席に限らず、すべてにおいて一人一人が周囲を思いやり、「気持ちよく譲り合える」そんな未来が訪れることを願うばかりだ。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2018年12月14日~2018年12月17日
対象:全国20代~60代の男女1664名 (有効回答数)

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