匿名ヘイトスピーチ発信者に侮辱罪を適用 量刑に「軽すぎる」と疑問の声も

昨年、ひとりの在日コリアンの男子中学生の心を傷つけた、匿名での書き込み。犯人を見つけ出したが「刑罰が軽すぎる」との声が寄せられている。

2019/02/02 07:30


 

■ヘイトスピーチに「侮辱罪」は初

今月16日、弁護団らが開いた記者会見によると、ネット上での匿名のヘイトスピーチに「侮辱罪」を適用したのは、今回が初めてとみられる。

また、被害に遭った現在は高校生の男子生徒はヘイトスピーチを見たときの恐怖やショックを忘れることが出来ないことを明かしている。

また「祖母と同じ世代の人が、50歳も離れた自分にこんなにひどいことをしたということもショック」「今後はインターネットでも実生活でも、もう二度と人を差別しないでほしいです」とのメッセージを残している。


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■「犯罪として刑事責任を」「軽すぎる」

匿名掲示板などでは、探すまでもなく差別発言で溢れている。今回の件で刑罰に値することが知られたことは大きな前進だろう。一方で犯人が確定したとて、癒えることのない心の傷を負わせた罰が、1万円に満たないことにはもどかしさを覚える人も多いようだ。

「匿名のヘイトスピーチは本当に許されない。犯罪として刑事責任を問うべきだ」


「大きな一歩! でももっと断罪してもいい。金額の問題じゃないのかもしれないけど、心をズタズタにしてるんだよ?9,000円ってさ…」


「侮辱罪で 9,000円って…。刑罰が軽すぎる。煽り運転とかもそうだけど、どうにかならないもんなの」


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■誹謗中傷を受けたら…

しらべぇ編集部は全国20〜60代の男女1,342名に「もしもネットで誹謗中傷をされた場合」について調査したところ、半数以上が「立ち直れない」と答えている。

誹謗中傷


男性は20代~50代が半数近く、女性は全世代で半数を超えて「立ち直ることができない」と回答している。芸能人にも誹謗中傷や殺害予告めいたものまでくることで、被害を訴える人も見られる。

自分だとバレることのない(と思っている)匿名での書き込みだが、「見つかるもの」ということを忘れずにいるべきだろう。

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(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年11月17日~2017年11月20日
対象:全国20代~60代の男女1342名(有効回答数)

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