大学のミスターコンテストは必要? 男女ともに過半数を占めた意見は…
大学一のイケメンが決定し、盛り上がりを見せる行事だが。
一部の大学で開催される、在学生の中でもっともかっこいい男性を決定する、ミスターコンテスト。
一方で、ミスターコンテスト出場者が、女性に性的暴行を加えた事件が立て続けに発覚し問題となったのことも記憶に新しい。そのため、「大学のミスターコンテストは必要ないのでは?」と考える人もいるのではないだろうか。
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■2人に1人が必要ないと回答
しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,664名を対象に調査を実施。その結果、全体の55.5%が「大学の『ミスターコンテスト』はやる必要がないと思う」と回答した。
過半数以上の人が、「必要ない」と感じていることが判明した。
少なからず、世間を賑わせたミスターコンテスト出場者による事件が影響しているのだろうか。 なお、男性52.5%、女性58.6%と女性からの回答がやや目立った。
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■高齢女性に目立つ「必要ない」の声
さらに、この調査結果を男女年代別に見ていくと…
すべての年代で女性の割合が男性を上回っており、もっとも高いのは50代で66.3%。60代女性が65.9%と続き、全体平均と10ポイントも差の開く結果となった。
一方で、もっとも割合が低いのは男女共に20代で5割を下回っている。 また、男女共に年齢を重ねるごとに「必要ない」と感じている人の割合が増えていることも印象的だ。
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■親の立場になると変わる心境も?
結婚をすると、ライフスタイルや価値観が変化していくもの。また、子供を授かると社会全体を我が子にとって安全な環境かどうかという視点で見るようになるだろう。
そこで、年代・子供有無別で分析していくと興味深い傾向が見えてきた。 ほとんどの世代で子供がいる人の割合が上回っており、もっとも割合が高いのは、子供がいる60代で64.3%。
一方、もっとも低いのは、子供のいない20代で45.0%と対照的な結果となった。
また、子供のいる世代別グラフを眺めると、40代とガクッと下がりVの字型のグラフとなっていることがやや気にかかる。
一方、子供のいない人の世代別グラフでは、年齢と共に割合は増えているものの、60代で45.8%と急激に下がっていることが特徴的だ。
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■「本業は学ぶこと」「思い出作り」
実際に、大学生の子供を持つという母親からの回答を覗くと…
「ミスターコンテストは必要ないと思います。最近あまりにも出場者による性犯罪が目立っているのでちょっと不安です。
学生の本業は学ぶことだと思います。学費も決して安くはないので、学業はもちろんのこと、社会についてもしっかり勉強してほしいですね」(50代女性)
一方で、40代の男性からはこんな意見も寄せられていた。
「何事もそうですが、『犯罪が起こったら廃止する』といった考えがあまり好きではありません。たまたまミスターコンテスト出場者が事件を起こしただけ。加害者のモラルによるものだと思う。
個人的には、一度きりの大学生生活。思い出作りのひとつとして、残してほしいと感じます」(40代男性)
学生の本業は勉強することだが、サークル活動、ボランティア、アルバイトといった、学業以外の活動を通して学べることも多くある。
「ミスターコンテストを必要ない」と考えるのではなく、大人達は人生の先輩として、「子供達が犯罪に手を染めないためには何ができるのか」を今一度真剣に考える必要があるのではないだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国の20〜60代の男女計1664名(有効回答数)