若い親たちは子供を虐待しがち? 加害者は自らの行為を忘れやすいのか
痛ましい事件も報じられる児童虐待。これは最近の問題なのか、それとも…
千葉県で起きた小4女児虐待死事件を始め、児童虐待にまつわる報道が引きも切らない。SOSを出しながら届かない子供たちの心の内を想像して、胸を痛めている人も少なくないだろう。
一方で、「子育てのストレスから、つい子供に手を上げてしまった」「しつけとは言い訳できない暴力だったかもしれない」という経験がある人もいるのではないだろうか。
■1割が虐待した経験あり
しらべぇ編集部が、全国20〜60代の子供を持つ男女764名を対象に調査したところ、「子供を虐待してしまったことがある」と答えたのは、全体の11.1%。
男性では12.4%、女性は10.0%と、肉体的な差もあってか男性のほうがやや多い傾向が見られた。しかし、およそ1割が我が子を虐待しているというこのデータ、実感よりやや少なく感じる人もいるのではないだろうか。
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■若い親たちに目立つ虐待率
このデータを男女・年代別でくわしく見てみると、いくつか興味深いことがわかる。
「子供を虐待してしまった」という回答は、20〜30代の父親と20代の母親に目立つ。40代以降の親たちでは虐待したと答えた割合が急減するのが特徴的だ。
この回答を「若い親たちは子供を虐待する傾向が強い」と受け止めて、本当にいいのだろうか。実際、次のようなデータも存在するのだ。