妻の首にネクタイ、自分の首を包丁で切りつけた夫の裁判で見えた「老老介護」の深刻さ
昨年8月、妻の首をネクタイで絞めて殺害しようとし「殺人未遂罪」に問われた77歳の夫に対する裁判員裁判が、先月大阪地裁で行われた。
■「介護疲れ」の自殺者数は横ばい
また今回のように近年、介護疲れによる殺人や無理心中などの事件は、相次いでいる。厚生労働省による統計によると、日本での自殺者は一時期、3万人を超えていたそうだ。ただ、2012年に3万人を切ってからは、減少傾向にあるという。
しかし、「介護・看病疲れ」による自殺者は、統計を取りはじめた2007年の265名から横ばいが続いている。つまり、介護や看病を理由とした自殺者は全く減っていないということだ。
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■5人に1人は介護経験者
かつて、しらべぇ編集部は全国20〜60代の男女1,365名を対象に「親族の介護経験」について調査を行った。
結果、全体のおよそ2割が「経験アリ」と回答。少し前まではドラマなどの影響からか、女性が介護をしているイメージが強いように思えるが、実際には男女の差はわずか1%にも満たない。
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■個々の問題ではない
自分がどこまで関わればいいのか、手探りで介護をしていくうちに精神的、肉体的に大きな負担になり倒れてしまう人も少なくない。
介護(介護サービスの種類、費用、介護休業制度など)情報の周知や理解は、個々の問題ではなく、第三者に助けを求められる仕組みなど、社会全体の問題として捉えていくべきだろう。
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(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳)
対象:全国20代~60代の男女1,365名(有効回答数)