平成の御代を振り返る 国民民主党・玉木代表に聞く「陛下は忠恕の精神で象徴天皇に徹した」
間もなく今上陛下の譲位をもって終わりを迎える平成。平成と天皇陛下について聞く第二弾は、国民民主党の玉木雄一郎代表だ。
平成の御代もあと、2ヶ月余りで終わる。平成という時代はどういう時代だったのか、「日本国民統合の象徴」として平成を歩まれた今上天皇をどう見るのか?
諸々の知識人・政治家にインタビューしていく。第二回目は国民民主党の玉木雄一郎代表だ。定例会見で聞いてみた。
■忠恕の精神でお務めを果たされた
「年末の天皇誕生日、今上陛下の最後の一般参賀と、1月2日の一般参賀を取材したが、両方とも例年より1.5倍の人が来られた。
玉木代表としては、今上陛下の象徴としての歩みをどのように評価されるのかということと、今上陛下最後の会見、天皇誕生日のときの会見が話題になったが、玉木代表はどのようにご覧になったか伺いたい」
と筆者が質問したところ、玉木代表は次のように答えた。
「『忠恕』の精神をもって象徴天皇としてのお務めを果たしてこられたのだなと思います。今上陛下が50歳の誕生日、昭和58年だったと思いますが、その際に『夫子の道は忠恕のみ』ということをおっしゃいました。
これは、自己の良心に対して忠実であること、そして他人の心を自分の心のように思いやる心、こういうことでお務めを果たしてこられたし、日本国もそういう国であるべきだというような趣旨を語られたことを覚えています」
「夫子の道は忠恕のみ」は、論語の一説で、孔子の弟子だった曾子(そうし)が、師である孔子の生き方を門人に語った言葉として伝えられている。
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■皇太子殿下、皇后陛下にも伝わる真心
玉木氏は、陛下の忠恕の精神が、皇太子殿下にも伝わっていることにも触れた。
「また、皇太子殿下もそのことをあえて昨年の自分の誕生日の際にも言及されておられましたので、その意味では自分の真心に従って仕事をされ、そして他者の心、つまり国民の心をまさに自分の心のように思って真心を込めて仕事に当たられたのだなと思っております」
皇后陛下へのお言葉にも、陛下の真心が感じられたと語る。
「皇后陛下についても最後の記者会見の際に言及されておられましたが、民間の中から皇室に入られて、まさに文字どおり苦楽を陛下とともにされてこられた、そのことに対する心からのねぎらいの言葉をおっしゃっていました。
その今上陛下のまさに思いやりに心を深く私自身打たれました」
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(取材・文/France10・及川健二)