毛髪登録申請、下着の色指定… まだ存在する時代にそぐわない「ブラック校則」
岐阜県の県立高校63校の校則について調査を行い、結果を受けて市民団体は「時代にそぐわない校則が多く、生徒の自由や自主性を奪っている」と主張した。
近年、もはや人権侵害だと言われている「ブラック校則」。岐阜県の県立高校63校の校則について調査を行い、結果を受けて市民団体は「時代にそぐわない校則が多く、生徒の自由や自主性を奪っている」と主張した。
■地毛を黒く染めるよう指導
到底納得のできない、理不尽な校則を「ブラック校則」と呼ばれるようになり、取り上げられることも少なくない。ここ数年で国内のみならず海外でも話題になったのは、2017年に報道された大阪府立高校に通う女子生徒の髪の毛に関しての指導だ。
生まれつき、茶色い髪の毛だった女子生徒がいた。女子生徒の母親は、2015年の入学時にこのことを説明していたにも関わらず、教師らは女子生徒に黒く染めるように指導したという。
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■授業や学校行事を拒否され不登校に
女子生徒は、色が戻る度に染め直しを続けていたため、翌年から頭皮にかぶれや痛みを感じるようになってしまった。
しかし指導は変わらないどころか、黒く染められていないことを理由に、授業を受けさせなかったり、修学旅行に参加させなかったりすることもあったそうだ。そして女子生徒は不登校になった。
2017年、女子生徒はおよそ220万円の支払いを求めて提訴。府は「茶髪は生まれつきではない」と反発し、女子生徒と全面的に争う姿勢を見せた。この件は、海外メディアでも取り上げられ「こんな校則があるなんて信じられない」「人権問題だ」と批判の声で溢れていた。