毛髪登録申請、下着の色指定… まだ存在する時代にそぐわない「ブラック校則」

岐阜県の県立高校63校の校則について調査を行い、結果を受けて市民団体は「時代にそぐわない校則が多く、生徒の自由や自主性を奪っている」と主張した。

2019/03/02 12:00



■「自由や自主性を奪っている」校則多数

先日、弁護士の河合良房氏が代表を務める市民団体「子どもの人権ネットワーク・岐阜」は今年度、岐阜県内の県立高校全63校を対象に、校則の実態を調査・取りまとめたことを発表した。

結果、「身だしなみに関する校則」については、20校が生徒の髪の色や髪質が生まれつきのものかを調べる「毛髪登録申請書」を提出させるなどを行っていたという。

また下着の色に関しては、10校が「男子は白色無地」の規定、8校は「女子は柄物禁止」または「白色でワンポイントまで」としていたようだ。

これらの結果を受けて、河合弁護士は服装や活動などを必要以上に制限することは「ブラック校則」に当てはまると指摘し、「時代にそぐわない校則が多く、生徒の自由や自主性を奪っている」と主張した。


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■3分の2「校則に意味はなかった」

しらべぇ編集部が全国の20代〜60代の男女1,500名を対象に「校則」について調査を実施。65.7%の人が「学生時代の校則には意味がなかった」と回答している。

件の女子生徒の問題でも、多くの批判があったが、古くからの風習を肯定する意見もあったという。「校則」の線引きは難しいこともあるのだろうが、人権侵害になっていないか、悪しき風習ではないのか…。

たとえば女子生徒が男性教師に(同性同士も、逆もまた然り)下着の色を報告することは、精神的苦痛を与えてはいないだろうか…単純に「自分だったらどう思うか」と考え、時代の変化とともに、見直しをしていくことは必須だろう。

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(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2014年10月17日〜2014年10月21日
対象:全国20代〜60代の男女1,500名(有効回答数)
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