辺野古県民投票、玉城デニー沖縄県知事が特派員協会で会見 「結果がすべてです」

2月24日の県民投票の結果を受け、安倍晋三首相と会談した玉城デニー沖縄県知事と、ハンガーストライキでも話題になった元山仁士郎氏が記者会見。

2019/03/03 09:30


 

■民主主義の基本に立ち戻り建設中止を

本山仁士郎

玉城氏に続いて元山氏は、

「72.2%が埋め立て反対票を投じたことは、非常に思い意味合いを持った民意の表明。1つの争点につき、明確な県民の意思を表明したという点において、今回の県民投票は民主政治の歴史に新たな意義ある一歩を刻んだと確信しております。


県民投票の実現に尽力された人々、全ての方に敬意を表するとともに御礼を申し上げ、その成功を喜びたい。


今回の県民投票は、目の前で強行されている辺野古埋め立ての賛否を問うもの。『普天間基地の危険性を除去するために唯一の解決手段として辺野古への移設を行うのが唯一の選択肢だ』という国の是非を問うものでもありました。


沖縄県民は、この投票により明確な反対の意思を示しましたので、政府としてはこの民意を重く受け止め、民主主義の基本に立ち返って埋め立て工事を中止、断念すべきだと考えております」


と述べ、辺野古基地の建設の即時中止を求めた。


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■外国人記者からは日本の報道への疑義も

米国人で『新月通信』代表のマイケル=ペン氏は、質疑において次のように大手メディアの偏向報道を質した。

「県民投票に関して、例えばNHKでは『72%が反対票』というよりは、『あらゆる有権者、投票に行かなかった人も含めると37%だった』というような数え方をしており、読売新聞に関しては県民投票は(一面の)見出しにもなっておりませんでした。


今回に関して、編集・報道は公平であり、民主主義を体現しており、そして日本を前に進めるような報道がなされているとお考えですか」


玉城氏は、

「名護市の市長選挙が昨年の2月にありましたが、そのときの選挙結果に対して菅官房長官は、『選挙結果が全てだ』とはっきり言いました。


私の選挙も、今回の県民投票も、選挙の結果が全てです。数字の捉え方、考え方はさまざまありますが、私たちは『辺野古の埋め立て反対という投票が、間違いなく投票した方々の71%以上に至った』という、その結果が全てだと思います」


と、名護市長選挙で与党系候補が勝ったときに「選挙結果が全てだ」と言い切った菅官房長官の言葉を使い、「県民投票も結果が全て」と反駁した。

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