「幻の魚」クエ漁に同行したらまさかのヒット 40kgオーバーの巨大魚は本当に釣れるのか
ハタの仲間で白身の高級魚として知られるクエ。かなり釣り上げているという船長がいると聞き、宮崎港へ。
■出港1時間でいきなりヒット
門脇船長のやり方は、船の錨を下ろさず、ひとつのポイントを10分くらい攻めては、クエが潜んでいそうな次の根に移動していく方式。出港して約1時間、2つ目か3つ目のポイントに仕掛けを落としてすぐ「食った!」との叫び声が。
ソウダガツオを餌に狙っていた釣り人の竿が一気にしなる。大物釣り専用のすさまじく硬い竿が、根本からぐにゃりと曲がっている。まさに怪物級の引きだ。しかし、1分ほど格闘が続いた後、突然…
糸が切れた。根本まで引き込まれていた竿が、反動で一気に戻っているのがわかるだろう。こちらの方は40kgまでのクエは釣り上げたことがあるという。「今回のは、それより重かった。デカすぎた…」と悔しそう。
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■「幻」である理由とは
この日は、天候がさらに悪化し、波が2メートルを超えるシケ状態になったため、船長が危険と判断して約3時間で終了。3人のベテランが10ヶ所以上のポイントを攻めても、ヒットどころかアタリさえもこの1回だけだった。「幻の魚」と言われるだけのことはある。
門脇船長いわく、「宮﨑沖のクエは、だいたい30〜40kg。いつもは1匹は釣れるが、今日は天気もひどくて釣りにならなかった。クエは餌をくわえると根に潜る習性があるため、そこから引きずり出せるかが勝負。潜られると、岩にこすれて糸が切れる」とのこと。
今回、ヒットしてからすぐにバラしてしまったのも、そのため。ヒットするのが難しいだけでなく、巨体と習性ゆえに釣り上げるのも至難の業なのだ。