山本太郎・参院議員が新党『れいわ新選組』を結党 消費税廃止を公約に
新元号「令和」が発表された4月1日に政治団体として届け出。「消費税廃止」など8つの公約を掲げた。
■消費税廃止が目玉政策
さらに消費税については、
「消費税をゼロにします。初年度、物価が8%下がり、実質賃金は上昇し、景気回復へつながります。参議院調査情報担当室の試算では、消費税ゼロにした6年後には、1人あたり賃金が44万円アップします」
と語る。消費税を廃止するための穴埋め財源は、下げ続けてきた法人税の強化や、富裕層への課税を厚くする累進性の強化で宛てるとした。
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■なぜ自由党を離党するのか
筆者は山本氏に、国民民主党と自由党が合併しない場合も新党を創る理由について問い質した。というのは、山本氏は同党共同代表のため、掲げた政策を自由党の政策にする立場にある。
さらに、政党要件を満たしていない新党では諸派扱いされ、メディアで報道されない。自由党に残れば、テレビ番組の党首討論にも出られる上、公平に報道される。そのメリットを捨ててまで新党を率いる理由について質したところ、山本氏は、
「自分は政治に関心のない人に、政治に関心を持たせる、いわば特技がある。そういう無関心層に声が届くのは、今のところ、与党しかないと思う。
私は街頭記者会見という形で一回二時間の質疑応答型の街頭演説をずっとやってきたが、既存の政党にたいする期待感が感じられない。みんな政治を監視しきれていないし、そもそも見ようともしない。そこの期待感を底上げしていかなければならない。
たしかに自由党に残ったほうが楽な道だが、私一人当選して、何になるんだよ……と思う。私一人ではブレーキもかけられないし、政権の横暴を止められない。だから、新しい仲間をつくりたいと考え、新党を立ち上げた」
と説明した。参議院選挙まであと3ヶ月。はたして資金はどれだけ集まるのか。どれだけ候補者を立てられるのか。そもそも、山本太郎・参院議員が再選できるのか。今後の動向が注目される。
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(取材・文/France10・及川健二)