元RAG FAIRで保育士・気象予報士の「ボイパのおっくん」 立憲から参院選出馬へ
ボーカルユニット・RAG FAIRの元メンバーで「ボイパのおっくん」こと奥村政佳氏が、立憲民主党から参院選立候補を表明。
■保育士不足の解消を
保育の現場には、多くの課題があるという。
「僕が思う保育で実現したいことは次の3点です。1つ目は保育士不足を解消したい。この声は、僕が現場にいた頃からほとんど変わっていません。今は、保育士になって3年目の先生が園長をやらなければいけないような例も聞きます。
僕が主任として働いていた頃も、シフトを組むのがひと苦労でした。休みは取れない、病気でもなかなか休むことができない。研修に行きたくても、職員を送り出すことができない。そんな現場がまだたくさんあります。
保育に思いはあるのに、労働環境のせいで高い離職率につながっていく。保育士も1人の人間です。働き方改革という言葉が必要なのは、まさに保育士だと思います。一刻も早く解決すべき問題だと思っています」
と奥村氏は語る。
関連記事:保育士が園児に集団虐待発覚し改善勧告 過去には「園児の口にセロハンテープ」
■保育士の地位向上へ
保育の質を高めるには、保育士の地位を高めることが欠かせないという。
「2つ目は保育士の地位を高め、質と待遇を高めていくことです。これにより長く保育に関わったり、経験がある先生が働き続けられる環境をつくりたい。保育士の仕事は子供と遊ぶだけではありません。
体調の変化に気を配り、そして子供の成長の記録を付け、時にはお父さんやお母さんの育児の相談にも乗る。保育の利用率はこの6年で10%も増えています。
起きている時間のほとんどを保育所で過ごす子供もたくさんいます。安心して保護者の皆さんが、子供を保育園に預けるためにも箱だけをつくるのは駄目で、やはり保育士の処遇改善、そして地位の向上で質を高めていくことが必要だと考えます」