GW中も休めない? 授業を実施している大学にその深層を聞いてみた
ゴールデンウィークにも関わらず、授業を実施する大学がある。その深層とは…
■デメリットばかりではない
南山大は短期留学が盛んで、世界各国に協定校が102ある。アメリカは6月~8月が夏休みのため、この期間に短期留学プログラムを実施している大学が多い。
この関係で、二期目のスタートの時期にアメリカの短期留学プログラムを利用することが可能なのだ。一方、海外からの留学生も短期留学プログラムに受け入れている。
またクォーター制は、1単位辺りの講義が一週間に一回ではなく、二回あったり、二時限続けて行われることもある。広報担当者は、「短期集中的に学ぶことで、高い学習効果が望めるメリットもある」と話す。
なお、学習院大学は、4月29、30日。5月2日に授業を実施。これに関しては、「授業時間数の確保のため、総合的に考えた結果」との回答。また、福岡大学もゴールデンウイーク期間中に3日間授業を実施。「15時間ルールを遵守するためにはやむを得ない」と答えた。
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■ハッピーマンデーも影響
駒澤大学は、4月29日と5月6日に授業を実施。どちらも、月曜日。これについて広報担当は、取材に対して「ハッピーマンデーの影響で、特に月曜日の授業時数の確保が難しくなっている。休みたい学生さんもいると思うが、GW中も月曜日だけは授業を実施せざるを得ない」と答えた。
南山大学によると、ゴールデンウイーク中の授業実施について、学生の意見は「休みがないのが残念」「そんなに影響はない」と、真っ二つに分かれているという。
今後について、南山大の広報は「クォーター制をより良く改善すべく、休みの時期などについても総合的に検討している最中」と答えた。
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■勉強しなかった後悔も
日本の大学教育では、入学試験までは必死で勉強するものの「入ってからはサークルやバイトに明け暮れる」という学生も少なくない。
実際、しらべぇ編集部が全国20~60代の男女1,378名を対象に調査したところ、「受験勉強が終わっても勉強しておくべきだった」と答えた人は38.9%にのぼっている。
南山大でも学生の意見は割れており、「問題ない」と考えている学生も少なくないとのことだったが、短期留学の活用など、クォーター制を活かして勉学に励んでいるのかもしれない。
観光地や交通機関なども混雑するこの時期に、大学で授業を受けるという過ごし方もたしかに悪くないだろう。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20~60代の男女1378名(有効回答数)